Adrian Belew
& JC-120

Profile

Adrian Belewは、世界で最も革新的かつ創造的なギタリストの一人として、広く知られている。30年近く活動を行っていた、King Crimsonのメンバーとしての認知度が特に高い。長いキャリアの中で数多くのソロアルバムをリリースしており、Beatlesの影響を受けたロックやポップスを聴くことができる。2004年のアルバム、Side Oneの“Beat Box Guitar”は、GRAMMY賞のBest Instrumental Rock Performanceにもノミネートされた。Adrianはセッション/ツアーミュージシャンとしても広く活動しており、Talking Heads、David Bowie、Frank ZappaやNine Inch Nails等と共演してきた。

About my JC-120

1977年に、LAのパーティで初めてJC-120のサウンドを聞いたんだ。誰かが適当にコードを弾いていて、演奏はあまり上手ではなかったけど、引き込まれるような音色だったのを覚えているよ。今まであんなにピュアで美しいサウンドを出すアンプは無かった。一音一音がクリアで透き通っていたよ。すると、今度は彼がコーラスのスイッチをオンにしたんだ。素晴らしい音色に驚いて、椅子から転げ落ちそうになったよ。

弾くチャンスが回ってくるまで、無言でそばに座って待っていたんだ。少し弾いただけで、すぐにJC-120の虜になったよ。ステレオ・コーラスとビブラートの音色は、今まで聞いたどんな音よりも美しく感じたね。クールでモダンな、個性的な見た目もとても気に入ったよ。

音楽人生で最初のターニングポイントはFrank Zappaとの出会いだった。当時LAでFrank と練習をしていて、彼にもJC-120のことを教えてあげたんだ。次の日、JC-120をレンタルしてきたんだけど、Frankも一発で気に入って、買うためのギャラを前倒しでくれたよ。今でもそのJC-120はスタジオに大切に置いてあるよ。

レコーディングにもJC-120をよく使うよ。実際にJC-120を使って録音したレコードを挙げると、Frank Zappaの”Sheik Yerbouti”、David Bowieの”The Lodger”、The Talking Headsの”Remain in Light”、King Crimsonの”Discipline”なんかがあるね。まだまだ上げればキリがないけどね。

1979年に、David Bowieの”Stage”ツアーで日本へ行ったとき、ローランドの研究所に行ったんだ。そこで創業者の梯氏にお会いしたんだけど、素晴らしい発明家で、よく笑う紳士だったね。翌年にはTalking Headsのツアーで、さらにその次の年にはKing Crimsonの公演で、また日本へ行ったんだけど、梯氏は全てのコンサートに来てくれて、僕らは親しくなっていったよ。東京でのKing Crimsonのコンサートのとき、彼は、僕がJC-120をフィードバックさせている事に気付いたんだ。アンプの前でギターを振りかざして、Electro HarmonixのBig MuffとEQで、コーラスをコントロールしながら鳴らしていたのだけど、彼はその音色をとても気に入っていたよ。ライブの後に、「あのサウンドを作るには高価な機材が要るのかい?」と聞かれたから、「いや、ローランドのJazz Chorus JC-120を持っていれば簡単だよ。」と答えたんだ。それ以来、彼は会うたびにギターを振りかざす真似をしてくるようになったよ。

梯氏のアイデアで現代の音楽シーンは変わったし、僕も影響を受けた一人だ。

この40年間、ローランドのJazz Chorus JC-120は、音楽業界に大きな足跡を残してきた。今でもそれは変わらない。他にはない唯一無二の存在だ。時代が変わっても高く評価され続けるアンプだと思うよ。

— Adrian Belew