
BLOG
電子ピアノ選びのエキスパートによる
お役立ちブログ
電子ピアノ > ブログ > 電子ピアノのペダル、どんな役割?
電子ピアノのペダル、どんな役割?
2022.10.27
こんにちは、フォレスタ・スタッフです。
お店でお客様とお話していると、
ピアノのペダルってどんな役割をしてるんですか?
これって3つもあるけど全部使うんですか?
とペダルについての質問がとても多いです。
ピアノ演奏において"ペダルを使わない曲はない"と言われるほど、響きを豊かにしたり演奏を華やかに装飾するために、ペダルは欠かせないものです。
この記事では、3本ペダルそれぞれの役割についてお話ししたいと思います。
昔は2本ペダルのピアノもありましたが、今は3本ペダルのピアノが主流になっています。
そして実は、ピアノ教室やコンサートホールで使われるグランドピアノと、家庭用に作られた縦型のアップライトピアノではペダルの役割が少し違うんです!
【グランドピアノ】
①ダンパー・ペダル
踏み込むとダンパーが弦から離れ、弦が開放状態になり、音を響かせることができます。
②ソステヌート・ペダル
直前に押した鍵盤のダンパーだけが弦から離れ、その音だけに余韻が残ります。
特定の音を響かせたい時に使います。
③ソフト・ペダル
打弦の位置がずれることで叩く弦の本数が3本から2本に変わり、柔らかい響きが生まれます。
音を弱めつつ、音色も変化させるために使います。
【アップライトピアノ】
①ダンパー・ペダル
グランドピアノと同様です。
②マフラー・ペダル(消音ペダル)
ハンマーと弦の間に薄いフェルトが下がり、ハンマーが直接弦を叩くことができなくなるため、
小さな音で演奏できます。
③ソフト・ペダル
ペダルを踏むとハンマー全体が弦に近づき音を弱めます。
右のダンパー・ペダルは共通の役割、左のソフト・ペダルもほぼ同じ役割ですが、真ん中のペダルは全く役割が違うんです。
では電子ピアノのペダルは一体どちらと同じなのでしょうか?
まさか電子ピアノはどちらともまた役割が違うの?と思いますよね。
実は、電子ピアノのペダルは、グランドピアノのペダルと同じ役割なんです。
たしかにアップライトピアノは消音のためにマフラー・ペダルがついていますが、電子ピアノは音量調整ができるので、グランドピアノのペダルと同じ役割なのは納得です。
ピアノ教室や発表会で弾くのはグランドピアノがほとんどですし、先生から教わったことをお家できちんと再現して練習できるので安心ですね。
3本のうち一番よく使うのはダンパー・ペダルですが、「踏む」か「踏まない」かだけではなく、「ハーフペダル」と言って半分だけ踏んだり、フルで踏み込んで華やかに弾いたりと"どのタイミングでどんな風に踏むか"のコントロールが必要です。
ローランドの「プログレッシブ・ダンパー・アクション・ペダル」なら、踏み始めてから実際に音が伸び始めるポイントでぐっと重みが増すというアコースティックピアノと同様の感覚があるため、オン・オフだけではないペダリング技術を自然な感覚で練習できます。
まだ脚の力が弱い子供にとっても、アコースティックピアノと同じような重みのあるペダルに慣れておくことで、先生のピアノや発表会のピアノとの差が縮まり、スムーズに練習ができるんです。
また、LX708には「レスポンシブ・ダンパー・アクション・ペダル」を搭載しており、「プログレッシブ・ダンパー・アクション・ペダル」の効果に加え、ペダルを「踏んだ時」と「戻す時」の重みの違いまでもしっかり再現。さらにリアルな踏み心地を再現しているので上級者の演奏にもオススメです。
なお、持ち運びできるポータブルタイプの電子ピアノのペダルについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
持ち運べる電子ピアノ「FP-30X」のペダルをグレードアップ!
いかがでしたか?
これで皆さん、ペダルについての知識はバッチリですね!
わからないことがございましたら、お気軽にお近くのローランド・フォレスタまでお問い合わせください。