イントロダクション インターフェース センサー技術 サウンド ヒストリー インターフェース アコースティック・ドラムの構造、物理的特性を徹底的に追求したスネア、タム、ハイハット、キック 打感と静粛性の両立 Vドラムのスネア、タム、キック等のパッド、さらにはシンバル、ハイハット、すべてに共通するのは、演奏フィールの良さと静粛性の両立です。そのために、ドラムの各楽器の構造と特性を徹底的に研究。それを電子楽器のインターフェースとして忠実に再現しました。その中でも特徴的なのは、ローランドと米国レモ社との共同開発によって生まれたメッシュ・ヘッドです。デジタル・ドラムの歴史を変えたメッシュ・ヘッドは、従来は難しいとされた「打感の良さ」と「静粛性」の両立を実現しました。 どこまでも自然な打感。特許技術、フローティングの中層を持つ3層メッシュ・パッド メッシュ・ヘッドは、ドラマーの細かな演奏ニュアンスを再現するために、あらゆる奏法を検証し開発されました。トランポリンにヒントを得て開発されたメッシュ・ヘッドは、実際のアコースティック・ドラムのように、叩く位置でスティックの跳ね返り方が自然に変化します。さらに、自然な跳ね返りと打感は、手首への負担を大幅に軽減し、長時間でも気持ち良く演奏を続けることができます。編状素材の隙間から空気振動を逃し、打音を抑えることで、自然な打感を損なうことなく、高い静粛性を実現します。スネア用V-Pad PD-140DSでは、フローティングの中層がある3層メッシュ・パッドを採用。スネアならではのより自然の跳ね返り感を得ることが出来るようになりました。 徹底的な重量バランス設計で自然な揺れを実現するシンバル シンバルの叩き方による揺らぎの自然な変化は、演奏フィールに大きな影響を及ぼしています。シンバル独特の自然な揺らぎを実現するために、ベルのサイズや重量バランス、厚みを最適化しました。また、叩いた時の自然な打感が得られるパッドの素材や構造などに徹底的にこだわることで、叩いた時の跳ね返り感なども忠実に再現。シンバルらしい演奏フィーリングを実現しています。 3層メッシュ・ヘッドの試作検証と打感評価 ベストな演奏フィールを求めて、3層メッシュ・ヘッドの試作を繰り返しました。打点位置によるリバウンド・フィールも、レーザー変位計で微妙なヘッドの沈み込みを測定して、徹底的な検証を実施しました。 忠実なオープン/クローズ奏法に対応する2枚構造のハイハット VハイハットVH-13では、トップ/ボトム2枚のシンバル・パッドで構成された開閉型Vハイハット構造を採用。シンバルの形状や打感にも徹底的にこだわりました。市販のハイハット・スタンドに取り付けて使用可能。ペダル・ワークに合わせて上下動するため、そのアクション、演奏感ともに極めてナチュラルです。 AD1997 TD-10 世界で初めて、メッシュ・ヘッド搭載のスネア、タム用パッドが採用されたVドラム・キット アコースティック・バス・ドラム独特の空気圧縮による打感を再現 Vドラムのキック・トリガー・パッドは、アコースティック・バス・ドラムのような踏み心地で安定したパフォーマンスと正確なトリガリングを実現しています。キック・ドラム・コンバーター KD-A22は、22インチのアコースティック・バス・ドラムのシェルに取り付けて、Vドラムのトリガー・パッドとして使用することができます。打面部分にクッション・パッドとメッシュ・ヘッド素材を採用したバター・ヘッドと、ドラマー側への打撃音を遮断するバター・ボードを打面側に装着。フロント・ヘッドの内側にも打撃音を吸収する消音クッションを採用することで、空気の圧縮により、ヘッドにビーターが沈み込むようなアコースティック・バス・ドラムらしい演奏感と静粛性を実現しました。 ライド・シンバルの揺れ方、強度、打感の検証 ライド・シンバルのリアルな揺れを再現するために、形状、厚み、重心バランスを何度も試しました。ゴム打面の素材、厚み、形状、断面形状をさまざまに組み合わせて、何度も実験を繰り返しました。 センサー技術 ローランドでは、Vドラムの開発において、長年にわたり、一打一打のレスポンスの速さ、楽器ならではの演奏表現を忠実に再現させるために、さまざまなアプローチでセンサー技術を磨いてきました。 サウンド ローランドは、アコースティック・ドラムの振る舞いを再現するモデリング・テクノロジーにより、楽器としての圧倒的な表現力を求めてきました。 ヒストリー 1997年に、世界最初のメッシュ・ヘッド・パッドを搭載したV−Drums TD-10をリリースして以来、ローランドは20年にわたり、Vドラムを表現力豊な楽器とするために追求し続けてきました。