8 Secrets of the 808

TR-808の“8つ”の秘密

— by Mike Sparksn

言わずもがな、多くの人々から尊敬されるTR-808が、現代の音楽の“顔”となっていることは間違いありません。フィル・コリンズからビースティー・ボーイズ*に至るまで、ポップ・ミュージックの最もパワフルなバックビートを、時代を超えて何度も提供してきました。

しかし、このリズム・マシンの特徴は何なのでしょうか? この“重低音マシン”の可能性を、プロのアーティストはどんなやり方で引き出しているのでしょうか? 同様に、これらの“秘密”が、どのようにあなたのメリットとなりうるのでしょうか?

私たちは、皆さんの理解が深まるよう、プラグイン版のTR-808にまつわる8つの知られざるTIPSを用意しました。さらに、私たちはここで、TR-808の多様性の深部へと迫ります。ここには皆さんのワークフローを多様化するためのヒントが示されていますので、TR-808をご自身の強力な“武器”として使うことができるようになるでしょう。

*リンク先は英語ページです。

TR-808


秘密その1 サブ・アウト

1つ目の秘密は、サブ・アウトです。キット全体に影響を与えずに、808ビートの中の1つのサウンドを変更したいと思ったことはありませんか? このビデオでは、TR-808の愛好家であるRamon氏が、ドラム・サウンドを個別のトラックに分割する方法を紹介しています。これによりサウンドに柔軟性が生まれます。ビデオを見ると、キット全体にフランジャーをかける必要がないことがわかるでしょう。



秘密その2 ドラッグ&ドロップ

2つ目は、ドラッグ&ドロップの機能を少しだけご紹介します。プラグイン版のTR-808の内部を見てみましょう。そこには、MIDI*パターンとレンダリングされたオーディオ・ファイルを、DAWにエクスポートする機能があります。つまり、このドラッグ&ドロップを使えば、作業を楽しみながら好みのフォーマットでビートを作成することができるというわけです。

*リンク先は英語ページです。



秘密その3 ビートのエディット

続いて3つ目は、ビートをエディットする際のUIです。オリジナルのTR-808をプログラミングするには、細部にまで注意を払い、集中して打ち込む必要がありました。一方でプラグイン版のTR-808は、楽しく、簡単に、そして視覚的にビートをプログラミングすることができます。ビデオではRamon氏がエディットの機能を解説しています。これを見ているだけで、TR-808を使ったビート・メイクを行えるようになるでしょう。

TR-808



秘密その4 オートメーション

4つ目は、オートメーションに焦点を当てます。プラグイン版のTR-808は、ハードウェア版のオリジナルと同じように、幅広くサウンドをコントロールすることができます。例えば、ドラム・サウンドの定位をステレオで連続的に移動させたり、スネアに別のスナップ・サウンドを追加したりすることができます。しかもそれはとても簡単なうえ、あらゆるDAWに適用できます。つまり、あなたが好みの構成でドラム・キットを作ることができるということです。さらにそのビートに抑揚を加えて、あなたの創造性を解き放ちましょう。



秘密その5 キック・ドラム

5つ目にご紹介するのは、言わずと知れたTR-808の重低音を司る、キックのサウンドです。Ramon氏のプロセスを見ていくと、スピーカーをガタガタと揺らしそうなキックのサウンドを作っています。これに限らず、何より重要なのは、あなたの楽曲にTR-808のパワーを注入するやり方を探してみることだと思います。



秘密その6 テクノ・ビート

TR-808にまつわる6つ目の秘密は、古典的なテクノ・ビートの簡単な作り方です。TR-808は、その多様なサウンドをもって、どんなエレクトロニック・ミュージックの作曲においても活躍します。例えば、このビデオの中で、Ramon氏は伝統的なテクノ・ビートを構築しています。彼の手法を参考に、あなた自身のビートを直感的に創造してみてください。



秘密その7 トラップ・ビート

7つ目では、模範的なトラップ・ビートの作り方を披露します。TR-808のキック・ドラムは、トラップ・ミュージックの発展に貢献してきました。このビデオで、キック・ドラムの操作法や理想的なテンポ感、ビート・エディットの快適さを感じていただけると、どれだけ簡単にトラップ・ビートを組めるかがわかるでしょう。



秘密その8 イントロ

本稿で最後となる8つ目の秘密は、一連のビデオのイントロ部で使用したビートを取り上げます。ビデオを見ると、Ramon氏はこれまで紹介してきたサブ・アウト、ドラッグ&ドロップ、エディット、オートメーション、そしてキック・サウンドを使っていることがわかります。その結果、テクノとトラップ・ミュージックの現代的なコンビネーション・ビートを組むことができました。これからも私たちは、TR-808という伝説的でミステリアスな“楽器”について、深く探求していきたいと思います。