ローランドとNeutoneの共同研究によるAIを活用した次世代オーディオ・エフェクト技術『Project LYDIA』のプレビュー版を発表 2025-11-12 ローランド株式会社とAIオーディオ技術を開発する株式会社Neutone(ニュートーン)は、音楽制作における新たな創造性を提案する技術プレビュー『Project LYDIA(プロジェクト・リディア)』を発表し、そのプロトタイプを製作しました。本プロジェクトは、ミュージシャンやエンジニアが試行錯誤を繰り返しなら築き上げてきた音楽創造におけるDIY文化とAI技術を融合させ、ライブやスタジオでインタラクティブに操作できる次世代のオーディオ・エフェクトの実現を目指しています。 『Project LYDIA』 プロトタイプのイメージ Roland Future Design Labのロゴ(左)とNeutoneのロゴ(右) 当社は1981年に、AMDEKブランドを通じてギター用エフェクターの自作キットなど、DIYを楽しめる音楽機材の提供を開始しました。そのDIY精神は現代に受け継がれ、ラズベリーパイなどのハードウェアや、オープンソース技術によるソフトウェア・プラットフォームを活用した音楽制作が世界中で広がっています。また、当社では、新しい音楽創造体験を実現するための研究開発部Roland Future Design Lab(ローランド・フューチャー・デザイン・ラボ)を2024年に開設し、DIYのスピリットを持ちながら音楽創造の未来について深く考察を続けています。今回の『Project LYDIA』は、音楽創造におけるDIYのムーブメントをさらに進化させるための試みです。『Project LYDIA』は、Roland Future Design Labと次世代AIツールを開発するNeutoneとの協業から生まれたオーディオ・エフェクトに関する実験プロジェクトです。「LYDIA」はDIYとAIの融合を意味するものとして名付けられました。 『Project LYDIA』は、Neutoneの「Morpho(モーフォ)」技術によって「ニューラル・サンプリング」を可能にします。これは、ユーザーが指定した音の特性を学習し、その特性を入力信号に対するエフェクトとしてリアルタイムで正確に反映し、新たな音楽創造に活用することができる技術です。現在の『Project LYDIA』の試作機は、「ラズベリーパイ5」シングルボード・コンピューターを内蔵し、「Morpho」技術によるAIソフトウェアと、ローランドが設計したシンプルで直感的なコントロール・パネルを実装しています。オーディオ入出力は、ローランドのUSBオーディオ・インターフェース「Rubix」の接続によって行われていますが、将来的にはオーディオ・インターフェースを本体に統合し、完全なスタンドアロン化を予定しています。 『Project LYDIA』は、クリエイターの創造的パートナーとしてのAI活用を推進するローランドの取り組みを基盤としています。2024年にはローランドとユニバーサル ミュージック グループ(UMG)が共同で「AIによる音楽創造のための原則」を発表。倫理的かつアーティストを中心としたイノベーションを目指す共通の取り組みを提唱しました。 AI for Music ロゴマーク 特設サイト:“AI for Music”(英語ページ) https://aiformusic.info/ AI for Music ロゴマーク ローランド株式会社 Roland Future Design Lab部長 ポール・マッケイブのコメント ローランドは、音楽創作におけるAIの責任ある開発におけるグローバルな主導的役割を担っています。責任ある開発とは、クリエイターにとって“有用・有益・インスピレーションとなる要素”と、“クリエイティブなワークフローに適さない要素”に関する意見を収集し、技術開発に活かしていくことです。『Project LYDIA』を技術プレビューとして公開することで、可能性を探求しつつ、コミュニティからの意見を集め、改善と最適化を進めていきます。 『Project LYDIA』は、英国・ブリストルで開催されるAudio Developer Conference(開催期間:現地時間2025年11月10日~12日)で初公開され、AIによる音楽ツールの将来的な研究のための、クリエイターからのフィードバックを募集します。クリエイターやミュージシャンの方は、簡単なアンケート・ページから意見やアイデアをお送りいただけます。 『Project LYDIA』技術プレビュー アンケート・ページ(英語ページ) https://eu.surveymonkey.com/r/project_lydia 『Project LYDIA』に関する情報や技術の詳細については、Roland Future Design Labの特集記事をご覧ください。 (英語ページ) https://articles.roland.com/introducing-project-lydia ●株式会社Neutoneについて Neutoneは、東京を拠点に、新しい音楽を生み出すためのAIテクノロジーを研究・開発するソフトウェア企業です。未知のサウンドを探求するアーティストのために、独自のAIを用いた実験的な楽器を開発しています。 ウェブサイト:https://neutone.ai/ ●ローランド株式会社について ローランド株式会社は、デジタルピアノ、シンセサイザー、電子ドラム、ギター関連製品、アンプ、DJ 機器、映像・音響機器などを開発・製造している電子楽器メーカーです。1972 年の設立以来、最先端の技術で新しい「音」を常に追求しながら、世界初、国産初の製品を数多く創出。プロ・ミュージシャンからアマチュア・ユーザーまで、世界中のクリエイティブな人々とともに未来を創る「WE DESIGN THE FUTURE」をブランド・メッセージとして掲げ、音楽や映像の新たな可能性を切り拓いています。 ウェブサイト:https://www.roland.com/jp/ 製品写真 『Project LYDIA』 プロトタイプのイメージ 製品画像ダウンロード(1,530Kb) Roland Future Design Labのロゴ(左)とNeutoneのロゴ(右) 写真画像ダウンロード(229Kb) AI for Music ロゴマーク 写真画像ダウンロード(40Kb) この資料に関するお問い合わせ先 製品に関するお客様のお問い合わせ先:ローランド製品サポート https://roland.cm/contact 報道関係の方のお問い合わせ先:ローランド株式会社 広報担当 Press-JP@roland.com ※ 文中記載の会社名および製品名などは、各社の登録商標または商標です。 ※ このニュースリリースに記載されている情報は、発表日時点のものです。発表日以降に変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
ローランドとNeutoneの共同研究によるAIを活用した次世代オーディオ・エフェクト技術『Project LYDIA』のプレビュー版を発表 2025-11-12 ローランド株式会社とAIオーディオ技術を開発する株式会社Neutone(ニュートーン)は、音楽制作における新たな創造性を提案する技術プレビュー『Project LYDIA(プロジェクト・リディア)』を発表し、そのプロトタイプを製作しました。本プロジェクトは、ミュージシャンやエンジニアが試行錯誤を繰り返しなら築き上げてきた音楽創造におけるDIY文化とAI技術を融合させ、ライブやスタジオでインタラクティブに操作できる次世代のオーディオ・エフェクトの実現を目指しています。 『Project LYDIA』 プロトタイプのイメージ Roland Future Design Labのロゴ(左)とNeutoneのロゴ(右) 当社は1981年に、AMDEKブランドを通じてギター用エフェクターの自作キットなど、DIYを楽しめる音楽機材の提供を開始しました。そのDIY精神は現代に受け継がれ、ラズベリーパイなどのハードウェアや、オープンソース技術によるソフトウェア・プラットフォームを活用した音楽制作が世界中で広がっています。また、当社では、新しい音楽創造体験を実現するための研究開発部Roland Future Design Lab(ローランド・フューチャー・デザイン・ラボ)を2024年に開設し、DIYのスピリットを持ちながら音楽創造の未来について深く考察を続けています。今回の『Project LYDIA』は、音楽創造におけるDIYのムーブメントをさらに進化させるための試みです。『Project LYDIA』は、Roland Future Design Labと次世代AIツールを開発するNeutoneとの協業から生まれたオーディオ・エフェクトに関する実験プロジェクトです。「LYDIA」はDIYとAIの融合を意味するものとして名付けられました。 『Project LYDIA』は、Neutoneの「Morpho(モーフォ)」技術によって「ニューラル・サンプリング」を可能にします。これは、ユーザーが指定した音の特性を学習し、その特性を入力信号に対するエフェクトとしてリアルタイムで正確に反映し、新たな音楽創造に活用することができる技術です。現在の『Project LYDIA』の試作機は、「ラズベリーパイ5」シングルボード・コンピューターを内蔵し、「Morpho」技術によるAIソフトウェアと、ローランドが設計したシンプルで直感的なコントロール・パネルを実装しています。オーディオ入出力は、ローランドのUSBオーディオ・インターフェース「Rubix」の接続によって行われていますが、将来的にはオーディオ・インターフェースを本体に統合し、完全なスタンドアロン化を予定しています。 『Project LYDIA』は、クリエイターの創造的パートナーとしてのAI活用を推進するローランドの取り組みを基盤としています。2024年にはローランドとユニバーサル ミュージック グループ(UMG)が共同で「AIによる音楽創造のための原則」を発表。倫理的かつアーティストを中心としたイノベーションを目指す共通の取り組みを提唱しました。 AI for Music ロゴマーク 特設サイト:“AI for Music”(英語ページ) https://aiformusic.info/ AI for Music ロゴマーク ローランド株式会社 Roland Future Design Lab部長 ポール・マッケイブのコメント ローランドは、音楽創作におけるAIの責任ある開発におけるグローバルな主導的役割を担っています。責任ある開発とは、クリエイターにとって“有用・有益・インスピレーションとなる要素”と、“クリエイティブなワークフローに適さない要素”に関する意見を収集し、技術開発に活かしていくことです。『Project LYDIA』を技術プレビューとして公開することで、可能性を探求しつつ、コミュニティからの意見を集め、改善と最適化を進めていきます。 『Project LYDIA』は、英国・ブリストルで開催されるAudio Developer Conference(開催期間:現地時間2025年11月10日~12日)で初公開され、AIによる音楽ツールの将来的な研究のための、クリエイターからのフィードバックを募集します。クリエイターやミュージシャンの方は、簡単なアンケート・ページから意見やアイデアをお送りいただけます。 『Project LYDIA』技術プレビュー アンケート・ページ(英語ページ) https://eu.surveymonkey.com/r/project_lydia 『Project LYDIA』に関する情報や技術の詳細については、Roland Future Design Labの特集記事をご覧ください。 (英語ページ) https://articles.roland.com/introducing-project-lydia ●株式会社Neutoneについて Neutoneは、東京を拠点に、新しい音楽を生み出すためのAIテクノロジーを研究・開発するソフトウェア企業です。未知のサウンドを探求するアーティストのために、独自のAIを用いた実験的な楽器を開発しています。 ウェブサイト:https://neutone.ai/ ●ローランド株式会社について ローランド株式会社は、デジタルピアノ、シンセサイザー、電子ドラム、ギター関連製品、アンプ、DJ 機器、映像・音響機器などを開発・製造している電子楽器メーカーです。1972 年の設立以来、最先端の技術で新しい「音」を常に追求しながら、世界初、国産初の製品を数多く創出。プロ・ミュージシャンからアマチュア・ユーザーまで、世界中のクリエイティブな人々とともに未来を創る「WE DESIGN THE FUTURE」をブランド・メッセージとして掲げ、音楽や映像の新たな可能性を切り拓いています。 ウェブサイト:https://www.roland.com/jp/ 製品写真 『Project LYDIA』 プロトタイプのイメージ 製品画像ダウンロード(1,530Kb) Roland Future Design Labのロゴ(左)とNeutoneのロゴ(右) 写真画像ダウンロード(229Kb) AI for Music ロゴマーク 写真画像ダウンロード(40Kb) この資料に関するお問い合わせ先 製品に関するお客様のお問い合わせ先:ローランド製品サポート https://roland.cm/contact 報道関係の方のお問い合わせ先:ローランド株式会社 広報担当 Press-JP@roland.com ※ 文中記載の会社名および製品名などは、各社の登録商標または商標です。 ※ このニュースリリースに記載されている情報は、発表日時点のものです。発表日以降に変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。