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電子ピアノ選びのエキスパートによる
お役立ちブログ
重い鍵盤は良い鍵盤?
更新日:2023.09.13
2022.01.07
こんにちは、フォレスタ・スタッフです。
みなさんは電子ピアノを選ぶとき、何を一番重視しますか?
音? 鍵盤? それともデザインでしょうか?
さまざまなご意見があるかと思いますが、
店頭にいらっしゃるお客様は、「鍵盤を最重要視する」という方が圧倒的に多いです。
特によく聞くのは、「一番鍵盤が重い電子ピアノが欲しい」というご要望。
そもそも、電子ピアノの鍵盤は軽いのでしょうか?
ローランドの電子ピアノは、音や鍵盤タッチといった基本性能の部分はグランドピアノを基準に作られています。
弾いたときに感じる重さは、調律されたばかりの、ベストな状態のグランドピアノの鍵盤と同じくらいになっています。
なのに電子ピアノの鍵盤を「もっと重いほうが......」と感じてしまう理由はなぜなのでしょうか。
一番多い理由は、立ったまま試し弾きをするから、です。
立った状態で上から鍵盤に指をおろしたときと、座って正しい姿勢で鍵盤を弾いたときは、鍵盤の重みの感じ方が変わります。
ピアノは座って弾くものなので、実際に演奏するときと同じ状況で試奏しないと、本来の鍵盤タッチを感じるのは難しいのです。
ぜひ、鍵盤の重さを比べる機会があったら、イスに座って弾いてみてください。
次に多い理由は、アップライトピアノを弾き慣れているから、です。
アコースティック・ピアノは、鍵盤を押すとハンマーが弦を叩き、弦の振動が音となって響きます。
グランドピアノとアップライトピアノにおいて、その発音原理は同じなのですが、
弦を張る向き、ハンマーが弦を叩くアクションは異なります。
グランドピアノは弦を水平に張っており、ハンマーは自重で戻るため、
素早いトリルや連打*などをスムーズに行えます。
* 1秒間に約14回
一方で、アップライトピアノの弦は縦に張っているため、バネの力でハンマーを戻します。
そのため、グランドピアノと比べて素早いトリルや連打*を行える回数は少ないと言われています。
* 1秒間に約7回
この違いにより、グランドピアノの鍵盤はアップライトピアノより軽く、
またグランドピアノを基準につくっている電子ピアノの鍵盤も軽いと感じられることが多いのです。
アップライトピアノを弾き慣れている方は、ぜひ座った状態で、
ローランドの電子ピアノとグランドピアノを弾き比べてみてください。
鍵盤は指を鍛える道具ではなく、演奏者の出したい音をピアノ内部、弦やフレーム、響板などに伝えるとても繊細で重要な部分です。
ピアノの理想の鍵盤タッチとは、小さくやさしい音を出すときにはスッと軽やかに沈み、力強い大きな音を出すときにはしっかり手応えを感じるもの。
ローランドは、電子楽器の専門メーカーとして、重さだけではなく、電子ピアノの構造に最も適していながら、理想の鍵盤の手応えを得られる鍵盤を追求しています。
ぜひ、「重み」だけでなく、鍵盤の操作性や「手応え」にも注目してみてくださいね。
ただ、アコースティック・ピアノの鍵盤タッチは1台1台違うものなので、
鍵盤の重さのお好みも人それぞれ。
標準のタッチよりも少し重めが弾きやすい、簡単に音が出せるように軽めにしたい、といったご要望はあるかと思います。
そんなときに便利なのが、鍵盤の重さを変える機能です。
この機能を使えば、お教室のピアノと同じくらいのタッチ感で練習したり、発表会前にホールのピアノと同じようなタッチ感で演奏したり。
習い始めのお子さまなら、最初は弾きやすいよう軽めで練習をして、弾けるようになったら重くするなど、成長に合わせた鍵盤タッチの変更をすることも可能です。
メーカー問わず多くの電子ピアノに搭載されている機能ではありますが、
ローランドの電子ピアノは、なんと100段階で細かく重さの変更ができるのです*。
奏者ひとりひとりに合わせた、オリジナルの鍵盤タッチで演奏を楽しめます。
* 正式名称は「キータッチ」です。
* 一部対応していない機種があります。
操作方法はこちらの動画をご覧ください↓
もしも正しい姿勢と弾き方で試し弾きをしても鍵盤タッチに違和感があったときは、この機能を試してみてください。
自分に合わせて調整したピアノで練習ができるということは、電子ピアノを選ぶ大きなメリットのひとつです。
いかがでしたか?
店頭で電子ピアノを弾き比べる際、
「鍵盤の重さは座って確認する」
「グランドピアノの鍵盤タッチと比べる」
「手応えを確認する」
「お好みの鍵盤タッチに変更してみる」
を意識することで、ご自身に合う『良い鍵盤』が見つかるはずです。
操作に不安がある場合は、店頭のスタッフがいつでもご案内いたしますので、
ぜひ、お近くのローランド・フォレスタにお越しくださいませ!
みなさまのご来店をお待ちしています。
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あなたの電子ピアノ選びをサポート「ローランド フォレスタ」