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電子ピアノの鍵盤は「長さ」に注目!
2021.12.24

こんにちは、フォレスタ・スタッフです。
今日はクリスマス・イブですね!今年もあと残りわずかになりました。
みなさま、年末のお掃除はこれからでしょうか。電子ピアノはメンテンナンスが不要ですが、ちょっと汚れが気になる、鍵盤を磨きたいな、という場合は、専用のクリーナーやクロスが楽器店で販売されています。年の瀬には、いつも弾いている電子ピアノも一緒にお掃除してあげてくださいね。
こちらでお手入れ方法について詳しくご紹介しております!
併せてご覧ください♪
さて、みなさまは、もし目の前にピアノが置いてあったら、はじめにどこを触りますか?
お店にいらっしゃるお客様の多くは、まず鍵盤に触れていらっしゃいます。
「どのくらいの重さなんだろう」
「電子ピアノだから鍵盤が軽いのでは?」
多くの方がそう感じていらっしゃるのではないでしょうか。
もちろんピアノを弾くにあたって、鍵盤の重さはとても重要です。
軽いタッチですと音のコントロールがつきにくいですし、だからといって重すぎてしまうと、連打など操作性に影響してきます。ひとくちに電子ピアノといっても、鍵盤タッチはモデルによって大きく異なるので、電子ピアノを選びにいらっしゃるお客様のほとんどが鍵盤についてとても気にされています。
実は、ピアノの鍵盤の選び方のポイントは、重さ以外にもあるんです。
それは・・・
鍵盤の長さです!
「えっ、鍵盤の長さなんて全部一緒じゃないの?」と多くの方が思ったはず。 もちろん外に見えている鍵盤の長さは、どのモデルでもほぼ一緒です。
ここでいう鍵盤の長さとは、鍵盤全体の長さのことを指します。
現在、ローランドの電子ピアノには3種類の鍵盤があります。
●PHA-4スタンダード鍵盤
バネを使わない、ハンマーの重さだけで動くベーシックなタイプの鍵盤です。 白鍵部分の表面は象牙調仕上げとなっており、サラッとした触り心地が特徴。素材は樹脂です。
●PHA-50鍵盤ハイブリッド構造(木材×樹脂センターフレーム)
木材と樹脂を使用することで、アコースティック・ピアノの演奏感と風合いを持ちながらも、メンテナンスをしない電子ピアノだからこそ大切な耐久性に優れた鍵盤。樹脂センターフレームを、鍵盤の先端から奥まで通して使用することで、安定したタッチを再現しています。

●ハイブリッド・グランド鍵盤
木材と樹脂を使用し、鍵盤の先端から内部の支点までの距離を長くした最新の鍵盤です。 白鍵と黒鍵それぞれの支点位置を変えることで、鍵盤の手前と奥を打鍵した時の手応えの差が少なく、スムーズに演奏できます。グランドピアノのような自然でなめらかな打鍵感を実現しています。

ここ近年人気のある自宅練習用モデルには、ハイブリッド構造のPHA-50鍵盤またはハイブリッド・グランド鍵盤が搭載されています。こちらの鍵盤はともに木材と樹脂を掛け合わせた「ハイブリッド構造」であることが特長なのですが、この2つの鍵盤の違いは先ほどお話しした鍵盤の「長さ」にあります。 
2つの鍵盤サンプルを比較してみましょう。上がPHA-50鍵盤、下がハイブリッド・グランド鍵盤です。
少しわかりにくいかもしれませんがハイブリッド・グランド鍵盤の方が長くつくられています。表に見えている鍵盤の部分の長さは同じですが、通常ピアノの中に隠れている部分の長さが、ハイブリッド・グランド鍵盤の方が長いことがおわかりになるかと思います。
ピアノには、白鍵とそれより少し短い長さの黒鍵があります。 黒鍵は白鍵よりも奥側にあるため、鍵盤の手前側だけではなく奥側でも弾くことがよくあります。ハイブリッド・グランド鍵盤は、鍵盤の先端から支点までの距離を長く設置することで、鍵盤の手前側と奥側で弾いたときのタッチ感の差が少なくなっています。

また白鍵と黒鍵の支点の位置も、PHA-50鍵盤では同じ位置であるのに対し、ハイブリッド・グランド鍵盤では黒鍵の支点を白鍵よりもさらに奥に設置。グランドピアノと同じような構造を採用しています。こうすることで黒鍵と白鍵の弾き応えの差が少なくなり、スムーズに演奏することができるんです。
電子ピアノの鍵盤の「長さ」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
電子ピアノの鍵盤は、いろいろと考えられてつくられています。 ぜひ今後の電子ピアノ選びの参考にしてくださいね。














