Roland TR-808 | The Future Is Still 808

未来に音楽を紡ぎ続ける808

1980年、世界がまだその価値に気づいていない、一台のリズム・マシンが誕生しました。時を経て2026年、TR-808は単なる名機として生き残っただけではありません。エレクトロ、テクノ、ハウスの核となり、ヒップホップやトラップ、その先に広がる数え切れない音楽ジャンルに至るまで、ドラム・サウンドの概念そのものを塗り替えてきました。

今年の808 Dayでは、その壮大なストーリーをさらに深く掘り下げます。NTSによるインターネット・ラジオの特別放送に加え、ニューオーリンズ・バウンス界のレジェンドMannie Freshを迎えて、アニメーション・シリーズRhythm Creatorsの最新エピソードも公開。ぜひ大音量でお楽しみください。

NTS x Roland: A Three-Part Broadcast Deep Dive

NTS × Roland:全3回でたどるTR-808の軌跡

ロンドン発のインターネット・ラジオ・プラットフォームであるNTSは、世界の音楽カルチャーを発信する存在として高い評価を受け、毎月80カ国以上・600万人を超えるリスナーに向けて番組を届けています。
2026年の808 Dayでは、多彩な視点で音楽を紹介するキュレーターShy Oneをホストに、受賞歴を持つドキュメンタリー作家のNick Dwyerがプロデュースする、全3回の特別ラジオ・シリーズを放送。TR-808がいかに国境や文化を越え、世界へ広がっていったのかをひも解きます。

放送日時(日本時間)
8月9日 午前3時
8月15日 午前3時
8月23日 午前1時
※アーカイブ配信を予定

この3話を通じて、日本で生まれた808が、シカゴのハウス、デトロイトのテクノをはじめ、アジア、ヨーロッパ、南米など世界各地の音楽シーンへと浸透していった軌跡をたどります。ダンス・フロアからスタジオ、そしてベッドルームまで、808が残した影響は今なお広がり続けています。時代を超えて愛されるそのサウンドが、新たな世代のクリエイターたちによってどのように受け継がれ、未来へつながっているのかをぜひチェックしてください。

The Rhythm Creators:
受賞歴を誇るアニメーション・シリーズ

Telly Awardsでシルバー、そしてブロンズを受賞したアニメーション・シリーズ The Rhythm Creatorsに新エピソードが登場。
今回フィーチャーするのは、Cash Money Recordsの名門プロダクション・チームの一員として知られ、ニューオーリンズを代表する808使いとしても名高いMannie Fresh

各エピソードは、ユーモアとリスペクト、そしてノスタルジーを織り交ぜながら、デトロイト出身のアーティストVaughn Taorminaによる個性的なアニメーションと、本人たちによるナレーションで物語が描かれます。これまでにも Egyptian LoverFatboy SlimPrince PaulJazzy BOrbital、KiNKらが登場し、それぞれの音楽人生と808にまつわるエピソードが語られました。

Roland Cloud TR-808 Offer

808 Day 特別キャンペーン

808 Dayを記念して、期間限定でTR-808 Software Rhythm Composerを特別価格でご購入いただけます。

・Roland Cloud:通常価格149 USドル、特別価格 49 USドル
・一部国内販売店:通常市場想定価格 23,650円(税込)、特別価格 8,690円(税込)

オリジナルTR-808を生み出したローランドが細部まで徹底的に再現したソフトウェア版TR-808をDAW上で使用し、伝説的なリズム・マシンのサウンドでビートメイクをお楽しみください。

本キャンペーンは2026年8月31日まで実施しています。なお、日本国内でのお求めは、一部の販売店かつオンライン販売に限られます。ご購入前には、キャンペーン価格が反映されていることを十分にご確認ください。

※「TR-808 Software Rhythm Composer」は、Roland Cloud Ultimateサブスクリプション・メンバーシップ(年額199USドル/月額19.99USドル)にも含まれています。新規登録ユーザーは、Roland Cloud Ultimateを30日間無料でお試しいただけます。

Roland Cloud 詳細ページ:https://www.roland.com/jp/promos/about_roland_cloud/

CLAIM OFFER

Part 1 - Roland TR-808 Origin
PART 1

THE ORIGIN

1970年代、電子式のリズム・マシンはまさに画期的でした。当時、家庭で音楽を楽しむ際、一般的に演奏されていたのはピアノ、オルガン、あるいはギターです。ほとんどの家庭にはアコースティック・ドラムがなかったため、気軽にリズムを取り入れて楽しむのにリズム・マシンがうってつけだったのです。

初期のローランドのリズム・マシンは、あらかじめ設定されたリズムを再生するだけのシンプルなビート・ボックスでした。しかし、1970年代後半になると、ローランドのエンジニアたちは、プロのミュージシャンを魅了するような、より高度な機能を備えたリズム・マシンの開発に着手しました。

Roland CR-78

CR-78: THE
FORERUNNER

1978年に発表されたCompuRhythm CR-78は、パターンの作成と保存が可能なローランド初のリズム・マシンでした。もともとはオルガンの自動伴奏マシンとして設計されていたため、ワルツやボサノバのパターンも豊富に用意されていましたが、Phil Collinsのような著名なミュージシャンにも人気を博し、「In the Air Tonight」の核となるグルーブに利用されました。

THE
ENGINEER’S
DILEMMA

CR-78の後継機の開発のため、若いエンジニアたちは思考錯誤を重ねます。ローランドの元開発者 菊本忠男さんの元で働いていたエンジニアは、ミュージシャンのデモ音源の制作をサポートするため、当時まだ名前も決まっていない製品のアナログ回路設計を担当しました。しかし、70年後半のアナログ・テクノロジーでリアルなドラム・サウンドを作ることは非常に難しく、その開発も困難を極めました。

TR-808 - Tadao Kikumoto
TR-808 - The Sound

THE
SOUND

当時、のちにTR-808と呼ばれることになる製品が目指したものは、リアルなドラム・サウンドを搭載することでした。サンプリングされたドラム音の再生に必要なメモリー・チップは当時とても高価だったため、エンジニアたちは先にアナログ・シンセサイザーのSYSTEM-700で音作りをしたうえで、そのサウンドをTR-808のアナログ回路で再現していきました。制約があったからこその必然的な選択でしたが、このようにデジタルではなくすべてアナログでサウンドが構成されていなければ、TR-808のサウンドが使用されてきた、今私たちが楽しんでいるさまざまな楽曲やミュージック・カルチャーそのものは、まったく別のものになっていたかもしれません。

THE SECRET
WEAPON

808の発音を担う回路の一部パーツとして、一般的には規格外品として弾かれたトランジスタが当時のローランドによって購入されました。そのトランジスタ自体は不良品ではありませんでしたが、それ特有の品質が、808特有のシズルを生み出すこととなったのです。事実、この小さな部品は最終的な出音に対し非常に重要で、この部品の供給が終了したことが、TR-808の販売完了へとつながりました。

TR-808 - 2SC828-R
TR-808 - THE SEQUENCER

THE
SEQUENCER

TR-808のフロント・パネルに印字されたRhythm Composerという文字から、当時のデザイナーの意図を読み解くことができます。一列に並ぶ象徴的な16個のカラフルなボタンを使って、簡単にオリジナルのリズムを組んで保存することができます。

直感的にリズム・パターンを入力できるローランドならではの方式「TR-REC」がTR-808で初めて採用され、これは現在でも採用されています。

808: THE
SPEAKER
KILLER

808のサウンドはアナログのため、さまざま音色の調整が可能でした。ハイハットのシズル感を微調整したり、スネアにスナッピー感を加えたり、そして何よりも重要なことは、キックにさらなるパンチを加えることができたことです。キックのディケイを長くして、その温かみのあるアナログ・トーンをより持続させることで、TR-808で人々を踊らせるという、特別なマジックが編み出されたのです。その音量を最大にした808から出力される超低周波数の振幅により、多くの会場のスピーカーを飛ばしたとも言われています。

TR-808 - The Speaker Killer
Part 2 - TR-808 Production
PART 2

PRODUCTION

TR-808が公式に製造されていたのは1980年から1982年の2年間でした。その間、約12,000台製造され、YMOなど先進的な活動をするアーティストによってその存在は広まっていきますが、その2年間の販売は決して成功と言えるものではありませんでした。中には、リズム・マシンはプロ・ドラマーの仕事を奪うものだと言う人までいたようです。その後、1982年に他社からLinnDrumがリリースされ、アナログからサンプリング・ベースのデジタルの時代へと進んでいきます。ここでTR-808の盛り上がりは落ち着き、そのまま終焉を迎えるかと思われましたが、言わずもがなここで物語は終わりません。

開発者
菊本忠男氏

TR-808の開発者 菊本忠男さんがTR-808開発当時の裏話や、その808への回帰も含めた現在携わっているプロジェクトについて語ってくれました。

詳しく見る

The Roland TR-808 Story | Tadao Kikumoto Interview

Get up close with the legendary Roland TR-808.

独特のカラーリングや、特徴的なレイアウトなど、TR-808がもつ魅力的なディテールをブラウザ上で堪能できます。精巧に再現されたこの3Dモデルで音楽の背景やバイブスを感じよう。

TR-808 Voxel Art
Voxel TR-808 by Meral Ezgi
PART 3

CROSSOVER

The Roland Tr-808 Story | 808 Crossover

TR-808が販売完了になると、他の製品と同じように中古ショップを経由して、既存のルールに縛られることを嫌い、リスクをものともしない多くの若手アーティストの手に渡ります。そして、その後10年に渡り、808のサウンドは幅広いジャンルのエレクトロニック・ミュージックの中で使われていきました。その共通項は「パーティーや楽しいことが好きな人のための音楽」だったということです。ここでは、TR-808とそのサウンドを特徴付けたミュージシャンをご紹介します。

Alex Ball — Why I bought the most famous drum machine of all time

Alex Ball – 私がこのリズム・マシンを購入した理由

YouTuberのAlex Ballは長年TR-808を手に入れることを夢見ていましたが、ついにその時がやって来ました。ノスタルジーに浸るためではなく、いまでもなお信頼できる強力な制作の相棒である理由を、この動画で語ってくれました。

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Full Phil Collins interview from 808: The Movie

「808:The Movie」よりPhil Collinsインタビュー

忌憚のないその会話の中で、Collinsは 808 が与える影響、ポップスやヒップホップの形成におけるその役割や、自分の音楽との交わりについて振り返っています。

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Building the Beat: Inside Legendary TR-808 Tracks

Building the Beat:TR-808名曲の裏側

Arthur Baker、A Guy Called Gerald、Jimmy Jam and Terry Lewis、Jermaine Dupri、the Avila Brothers、Cozmo D、Carl Craigらが、メインストリームからアンダーグラウンドまで、彼らの名曲について語ります。

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Roland TR-808 Official Spotify Playlist

45周年プレイリスト
45年の間に TR-808 サウンドが使用された著名楽曲の数々

PART 4

MADE ON 8 0 8

エレクトロ、ポップ、ソウル、ヒップホップ、テクノ、ハウス、トラップ、マイアミ・ベースなど。ジャンルが違えども楽曲で鳴っているドラム・サウンドが同じであることから、TR-808が特別なマシンであることが伺えます。45年もの間、時代を超えて愛される808サウンドが聴かれる定番曲をあらためてチェックしてみましょう。
* リンク先は英語サイトになります。

Analyzing the Sound That Changed Music

唯一無二の808サウンド:音楽を変えた、そのサウンドを分析

現代の電子楽器の中で、TR-808ほど大きなインパクトを与えたものはないでしょう。ここではベースの可能性を広げた、その発端をひも解きます。

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Arabian Prince on 808s, Technology, and West Coast Hip-Hop

Arabian Prince:808の技とウェストコースト・ヒップホップ

ウェストコースト・ヒップホップが流行する前から、Arabian PrinceはTR-808を利用しています。N.W.A.の創設メンバーでありエレクトロ・ファンクの先駆者である彼は、このリズム・マシンを用いて、今もなお響き渡る、そのサウンドを生み出しました。

*リンク先は英語サイトになります。

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彼の制作したパッチ・コレクションは、Roland Cloud UltimateおよびProメンバーシップへ加入いただくか、Lifetime Keyの購入により利用可能です。

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