ROLAND 50TH ANNIVERSARY 1972 - 2022

この50年に関わられてきたすべての方々へ感謝いたします。
ひとつの節目を記念して、この50年のハイライトをお楽しみください。

1980

TR-808 DRUM MACHINE

1980年に登場したこの楽器が、「ヤオヤ」の愛称で今なお多くの人々に愛されることになっているとは当時は夢にも思いませんでした。そのサウンドに可能性を見出した当時の多くのプロデューサー、クラブ文化をこよなく愛するたくさんのクリエイターたちの手によって、TR-808はヒップホップをはじめとした多くのジャンルの定番サウンドとなり、その名前は現代の多くの楽曲の歌詞の中でも目にすることができています。

THE 808 STORY

FOUR DECADES, ONE SOUND
TR-808誕生から40周年

TR-808 40周年サイトを見る

1981

JUPITER-8
ANALOG POLYSYNTH

Rolandのフラグシップ・シンセとして登場したこの8音ポリフォニック・アナログ・シンセはそのリッチなパッド・サウンドや壮大なリード・サウンドで知られています。幅広いレンジによる音作りの可能性とパラメータ毎に独立した使い易いコントロール類、そしてスムーズな演奏を可能とする進化した鍵盤ユニットが一体となったこのJUPITER-8は、当時のスタジアムを満員にするポップ・アーティストたちに愛されるシンセとなりました。

TB-303
BASS MONOSYNTH

エネルギッシュ、暖かみのある独特なサウンドキャラクターでお馴染みのTB-303は、1980年代後期のアシッドハウス・ムーブメントの立役者のひとりでした。1981年の発売時にはその可能性は理解されませんでしたが、1981年から数年後には当時のエレクトリック・ミュージックのプロデューサーたちが可能性に気付き、楽曲に取り入れたことで、今なお多くの人を惹きつけてやまないサウンドが生まれたのです。

THE 303 STORY

アシッド・ハウスの先駆者 DJ Pierreと不朽のTB-303

HAPPY 303 DAYサイトを見る

TR-606
DRUMATIX

世界最初期のドラムンベース・ユニットとして、TB-303の相棒として開発されたDrumatix。ミッドレンジが豊かなキック、跳ねるようなタム、焼き付くようなハイハットは、DIYミュージシャンの心を打ち、80年代のニュー・ウェーブやパンク・ミュージックから、エレクトロニック・スタイルの音楽まで、さまざまなジャンルに登場します。

HISTORY / STORIES

TR-606 Drumatix
絶えることない存在感

“なぜTR-606がいまなお愛されるのか?使用されてきた楽曲とともに、その理由に迫ります。”

JUNO-6
SYNTH

DCOが搭載されたこの6音ポリフォニックのアナログ・シンセサイザーには、制作できるサウンドの幅を大きく広げる内蔵コーラスだけではなく、キートランスポーズ機能も搭載されていました。JUNOのトレードマークともいえるその暖かみのあるサウンドは、今日でも多くの方に求められています。

1982

SH-101
MONO SYNTH

運びやすさを念頭に開発されたSH-101はファッションにも大きな影響を与えました。グレー、ブルー、レッドのカラーオプション、バッテリー駆動への対応、そしてキーター(ショルダー・キーボード)のように演奏できるこのモノシンセは、ステージ上のキーボード奏者のイメージを覆し、先進的なミュージシャンの間で大きなヒットとなりました。

JUNO-60
SYNTH

前身のモデルとなるJUNO-6に、当時としては珍しかった音色の保存機能を追加したJUNO-60は56音色まで本体に保存することが可能でした。また、まだMIDIが生まれていない時代に、DCBインタフェースを使用してMC-4などの他の電子楽器を制御できる珍しい機能を搭載していました。

HISTORY / STORIES

名曲のサウンドに迫る:
“Take On Me” by a-ha

80年代を代表する楽曲を思い浮かべるとき、a-haのヒットシングル “Take On Me”は外せません。楽曲の裏側のストーリーとJUNO-60がどのように関わることになったのか?をお楽しみください。

1983

TR-909
DRUM MACHINE

ハウス、テクノの名盤において、そのサウンドをほぼ必ず聴くことができるTR-909。そのサウンドは多くのフェス、クラブ、スタジオで今日も世界中の音楽好きの方々から愛され続けています。

THE 909 STORY

909サウンドと共に発展した音楽やカルチャーについて振り返ります。

909DAYサイトを見る

JX-3P
SYNTH

MIDIが搭載されたJX-3PはRolandで初めてシーケンサーが搭載されたポリフォニック・シンセでした。オプションとして使用可能なPG-200を使用すれば複雑なサウンドメイクも可能で、映画ビバリーヒルズコップのテーマ曲など、多くのトラックでそのサウンドを聴くことができます。

Sequential Circuit社とローランドがMIDIを共同開発するまで、電子楽器間のコミュニケーションは困難を極めました。ですが、MIDIの登場は、これまでの音楽制作とMIDI後の音楽制作とわけることができるほど、音楽業界に大きな変革をもたらしました。世界で初めてMIDIを介して音が発せられたのは、RolandのJUPITER-6とSequencial CircuitのProphet 600でした。

SDE-3000
DIGITAL DELAY

ラック・マウント型のデジタル・ディレイSDE-3000は、今なお多くのミュージシャンに愛され続けています。著名なギタリストであるSteve Vai氏は「Rolandは今まで作られたデジタルディレイの中でも圧倒的なものを作り上げた。あまりの素晴らしさに、24歳のときに貯金をして2台購入したことを今でも覚えているよ」と語っています。

BOSS DD-2 / DIGITAL DELAY

世界初のコンパクト型のデジタル・ディレイ。

BOSS TU-12 / CHROMATIC TUNER

世界初のオートマチックのクロマティック・チューナー。

1984

JUNO-106
SYNTH

6音ポリフォニックのアナログシンセJUNO-106はJUNOシリーズの3番目のモデルとして登場。当時まだ浸透していなかったMIDIを搭載した機種として、多くの方に活用されました。

TR-707/727
DRUM MACHINES

同時に発売されたTR-707/727は15音のPCMサンプルと10音まで同時発音可能なドラムマシンとして登場しました。オレンジ色をデザインに取り入れたTR-707にはキック、スネア、ハイハット、タムなどのアコースティク・ドラムのサンプルが搭載され、ブルーのデザインのTR-727にはボンゴ、コンガ、マラカスなどのパーカッション系のサウンドが搭載されました。

GR-700
GUITAR SYNTHESIZER

Roland初のMIDI対応のギターシンセサイザー。

G-707 / GUITAR SYNTH CONTROLLER

先進的なデザインのギター型コントローラーのG-707。

PRINCE & THE REVOLUTION
GIRLS & BOYS

1985

OCTAPAD PAD-8 / PERCUSSION PAD

ALPHA-JUNO 1 / SYNTH

ALPHA DRUM
ELECTRONIC DRUM KIT

Rolandのセット式電子ドラム第1号機となったαドラムはV-Drumsの前身ともいえるモデルです。6パートの音源DDR-30に48種類の高品質サンプルを搭載。パッド類は今日によく見られる円形のタイプではなく、市販のアコースティック・ドラム・ハードウェアにマウント可能な、三角形のPD-10、PD-20を使用していました。

JX-8P
SYNTH

JX-3Pのアップグレードモデルとして登場したJX-8Pは6音ポリフォニックで、各パートごとに二つのDCOが搭載されていました。JX-3P同様、サウンドメイクをよりしやすくする別売コントローラーPG-800もオプションとして販売されました。

1986

RD-1000
STAGE PIANO

SA方式を採用したRD-1000ではアコースティックやエレクトリック・ピアノの音色をよりリアルに再現することができました。このモデルの登場が、以降のRolandブランドの電子ピアノの登場に大きな影響を与えました。

SUPER JX JX-10

Synth

S-50

Sampling Keyboard

MC-500

MicroComposer

MKS-7

Sound Modules

1987

D-50
SYNTH

画期的なLA(Linear Arithmetic)合成エンジンを搭載したこのシンセサイザーは、サンプル、バーチャル・アナログ、内蔵エフェクトという強力な組み合わせを可能にし、それまでに聞いたことのない、息を呑むようなサウンドを作り出せるようになりました。"Fantasia”や"Calliope"などをはじめとしたプリセット音色はLAエンジンのポテンシャルを世に知らしめ、それは当時のヒットソングのみならず、現代の多くの楽曲にも使用され続けています。

D-50のサウンド・デザイナー
ERIC PERSING

S-550
SAMPLER

ラック・タイプのサンプラーとして登場したS-550は、メモリー容量1.5Mバイトと、前年に登場したS-50から大幅に向上。無償で使用できる多くのサンプル・ライブラリーだけではなく、マウスやカラーディスプレイとも接続できる快適さが人気を博しました。

ローランド・サンプラーの歴史

MIDI PERCUSSION SYSTEM / V-Drumsの前身となったモデル

GP-8 / MULTI EFFECTS PROCESSOR

8種類のエフェクトを1つのラックに収めたギター用としては世界初のプログラマブル・マルチ・エフェクター。

MT-32 / SOUND MODULE

後のMIDI 音源のほとんどに機能化されるマルチ・ティンバーの先駆モデルであり、DTM「ミュージくん」の核にもなりました。

1988

E10 / E20

Arranger Keyboards

U-110

Sound Module

ME-5

Guitar Multiple Effects

1989

W-30
SAMPLING WORKSTATION

サンプリングを活用した楽曲制作がメインストリームになる中、Sシリーズでお馴染みのサンプラーにシーケンサーを搭載したワークステーションとしてW-30は登場しました。本機種はProdigyのLiam Howlett氏がThe Fat of the Landまでのほとんどの楽曲で使用したことで有名ですが、その他にもEPMDのEric Sermon氏やThree 6 MafiaのDJ Paul氏などのヒップホップシーンでもそのサウンドを聴くことができます。

COMPUTER MUSIC SYSTEM

パソコンで音楽表現を楽しむDTMを提唱し発売したミュージくんはCM-32P、CM-32L、CM-64、LAPC-1がセット。この製品をきっかけに市場が大きく成長し、DTMはRolandの大きな柱のひとつとなっていきました。

GS-6

Digital Guitar Sound System