ローランドの仕事図鑑

ソフトウェア開発

ソフトウェアの設計から製品の公開まで、一般的な組み込み/アプリケーションソフト開発の全プロセスを担います。
ユーザーが電子楽器のパネルを操作し、中核である音源を経て発音に至るまでには、驚くほど多様なモジュール(ソフトウェアの部品)が動いています。ユーザーインターフェース(UI)、センサー、音源など、それぞれの要素において、厳しい品質基準を乗り越え、安定して動作するソフトウェアを作るため、日々改善しながら取り組んでいます。
また、製品に搭載する機能や仕様についても関わります。現在の、そして未来の音楽シーンにおいて、どのような機能が求められているかを見極め、部内外のメンバーとよく検討しながら、製品の仕様を決めていくのも私たちの大切な業務です。
この仕事は、技術的なスキルだけでなく、音楽への情熱や市場のニーズを理解する力も求められます。新しい技術を駆使し、音楽の可能性を広げることに興味がある方には、まさにぴったりの職場です。

技術スキルと併せて求められる、業界への理解と興味

担当するソフトウェア開発の分野によって、必要な技術スキルには多少の違いがありますが、共通してC/C++やオブジェクト指向プログラミングの基本的な理解があると、入社後の業務がスムーズに進むことが多いです。プログラミング言語や業務で使用する数学の知識は、入社後の勉強会や実務経験を通じて身につけることができるので、初めから完璧に理解している必要はありません。
技術的な知識も重要ですが、それ以上に大切なのは、これまでの製品や今後開発する製品に対する興味と理解です。多くの業務に共通することですが、製品の背景や目的を深く理解して開発されたものは、そうでないものと比較して、最終的な品質に大きな差が出ます。そのため、製品や楽器業界全体を広い視野で見る力が、非常に重要です。

自己成長と充実感が感じられ、創造性を発揮できる仕事

製品開発を通じて、大きな自己成長を実感できる業務です。半年前に自身が書いたソースコードや業務成果を見返すと、現在の実力との差を実感できるほど、短期間での成長を感じることができます。
また、業務で利用する社内外のツールの進化も速く、開発部全体としても日々進歩しており、恵まれた環境で業務を進めることができます。
そして何より、製品開発に携わる者にとって、ユーザーやアーティストが自分たちの製品を実際に使用している姿を目にすることは、大きな充実感をもたらします。責任も大きいですが、問題解決や新規提案など、あらゆる場面で創造性を発揮できることは、開発部の醍醐味の一つです。

多様性と協力、そして楽しむことで生まれる柔軟な発想

開発部には、多様な考え方を持つ人々が集まっていて、全体的に温厚な性格の方が多いです。技術的な疑問や不明点がある場合、気軽に相談できる雰囲気があります。
音楽の楽しさを提供する立場から、「まずは自分たちが楽しむことが良い発想や製品の源泉である」という考え方が浸透しています。時には業務外の話題で盛り上がることもありますが、これが新たな発想やモチベーションの向上につながっています。
このような環境の中、「電子楽器でこれを実現できたら素晴らしい」というアイデアが数多く存在します。これらのアイデアをチームで協力し、実現に向けて取り組んでいくことで、洗練された電子楽器や、現在は想像もつかないような新しい製品やサービスが生まれ、世の中に発信される日が来ることを楽しみにしながら仕事をしています。

ソフトウェア開発の仕事風景
ソフトウェア開発の仕事風景