ハイブリッド・ドラムってなに?
アコースティック・ドラムに電子ドラムの音源やパッド、電子パーカッションなどを取り入れたセットのことです。アコースティック・ドラム・サウンドの「増強/強調」や、エレクトロニック・サウンドやオリジナル・サンプルを「重ねる」、ドラム・セットの「拡張」などが実現します。また、アコースティック・ドラムの見た目と演奏感を損なわずに、表現力が高まります。
ハイブリッド・ドラムは難しくありません。例えば、足元にトリガー音源モジュールTM-1と トリガー・パッドをセットしたら、セッティング完了。パッドを叩けばエレクトロニックなサウンドを鳴らすことができます。
他にも、ドラム・トリガーをスネアに取り付け、クラップの音を重ねてクラブ・サウンドを鳴らしたり、バス・ドラムにドラム・トリガーをセットして低音を増強し、パンチのあるサウンドにすることも可能です。まずはベーシックなハイブリッド・ドラムに挑戦し、その先はアイデア次第でハイブリッド・ドラムの可能性は広がります。
ハイブリッド・ドラムは、決して新しいものではありません。Terry Bozzio (Frank Zappa)やTommy Lee (Mötley Crüe) 、Danny Carey (Tool)などの著名なドラマー達は、ドラム・トリガーを活用して、斬新な音を鳴らす試みを早くからはじめていました。DJやポップスのステージでは、アコースティック・ドラムとエレクトロニック・ドラムの境界線がなくなっていったのです。
そして、さらにハイブリッド・ドラムの世界は広がり続けています。今日ではテクノロジーの発展により、一層パワフルで、手軽で、可搬性も増しています。