ひとりバンド演奏ができるキーボード

配信日 2022・6・16

今日、わたしは世に問いたい!
みんな、自動伴奏の本当の楽しさを知ってるかい?と。

・・・あ、どうも、おはようございます。
自動伴奏推進委員長(自称)、坪井佳織です。

わたしは自動伴奏機能(以降、アレンジャー)が大好きです。好き過ぎて、最初は店頭で演奏する仕事をしていましたが、それでは飽き足らず、ついに開発する側になったほどです。

アレンジャー・キーボードの楽しいところは、「バンド演奏がひとりで完結する」ってところです。
もちろん、バンドは楽しいです。でも、メンバーを集め、音源を用意し、耳コピし、スタジオを予約し・・・、ということを全てすっ飛ばして、真夜中だろうがヘッドホンでいつでも好きなときに演奏できたら、特に「かつてバンドを組んでいた人」「趣味で何か演奏したい人」にはうってつけだと思いませんか?

ローランドからどんどん出てくるシンセは、確かにどれもすごくて、心躍ります。めっちゃかっこいい音が入っています。

でもね、世の中にはこんな方もいらっしゃると思うんです。

「すごい音っていうのは分かるけど、初心者だから、使いこなせなさそう」
「若い頃に聞いたり、カラオケで歌ったりした、浜省とかユーミンの曲を弾いてみたい」
「チューリップとかオフコース、サザンを弾き語りたい」

そんな皆さんにおすすめ。
このたび、ローランドから、わたしのアレンジャー愛をくすぐる新製品が超久しぶりに発表されました。(※2022年6月当時)
E-X50です。

E-Xシリーズは、これまで海外展開しており、このたび、日本でも販売することになりました。開発を担当された長澤 聡さんにお話を伺いました。まだ入社して3年目なのに、コンセプトや機能をほぼほぼ任されて開発したことが、とてもやりがいがあって楽しかったそうです。

実は、あまりにも気に入って、「貸してもらえませんか・・・?」と直談判し、自宅でずっと弾いてました!

今日は、坪井佳織がおすすめするキーボードの楽しみ方ベスト3をご紹介しようと思います!

これからバンドでキーボードを担当することになった学生さん、鍵盤演奏に憧れがあったギタリストやドラマーさん、家で無限カラオケを楽しみたい方、ぜひ聞いてください。


【キーボードの楽しみ方・その1〜いろんな音で弾く〜】

バンドを組んでキーボード担当になると、シンセを買わなくちゃいけないと思われているのですが、実際は内蔵の音で弾くことがほとんどだと思うので、シンセじゃなくていいんです。

ものすごく大雑把に、

プリセット・キーボード:あらかじめ中に入っている音を弾く鍵盤楽器
シンセサイザー:音が作れる楽器


と分けて考えてみましょう。

E-X50は、一通りの音色がめちゃくちゃオーソドックスな並び方で700種類ほど入っているプリセット・キーボードの仲間です。たとえば「ピアノ」とか「トランペット」とか、名前を聞いただけでその楽器が思い浮かぶ音、「シンセ・リード」と「シンセ・パッド」など、シンセ系でも「この名前だったらこんな感じの音」という基本的な音色が入っています。

それでいて、ピアノとエレピだけでバリエーションは50種類以上。ローランドのスーパーナチュラルゆずりの本格的ピアノサウンドが入っているので、バンドの中でも埋もれません。

最初は、ピアノ、エレピ、オルガン、ストリングス、ブラス、シンセ・リード、シンセ・パッド、この7種類それぞれからお気に入りを選んでおいてください。たいがいの曲はこれで弾けます!いつも700の中から選ぶのはたいへんですから。


入っている音をそのまんま弾くことに慣れたら、次は、2つの機能を覚えましょう。

1. デュアル:二つの音色を重ねる
2. トランスポーズ:移調

デュアルは、サビのところで盛り上げる時に使ってみてください。何と何を合わせるか迷ったら、「ピアノ+ストリングス」、「エレピ+シンセ・パッド」、「シンセ・リード+ブラスセクション」、この3つを試してみてください。テンションが上がります。組み合わせの正解はありません。テンションが上がればなんでもOKです。

トランスポーズは、せっかく必死こいて練習して覚えたのに、「ごめん、キー下げて」と簡単に言ってくるボーカリスト対策の機能です。弾いている鍵盤はそのままで、御所望のキーに変更できます。


【キーボードの楽しみ方・その2〜自動伴奏を付けて演奏する〜】

本日、一番おすすめしたいのがこれ!!
みんな、自動伴奏の楽しさを知らなさ過ぎなんだよう〜!

1. 弾きたい曲のコード譜を用意する

ここで注意があります。

「弾きたい」と言っても、いきなりOfficial髭男dismとか藤井風とかを持ってきてはいけません。いや、いけないことはないです。いいです、いいですけど、コード進行が難し過ぎて、「いつまで経っても弾けなくて結局挫折地獄」に足を踏み入れることになります。

選び方のポイントは、「使うコードが4〜5種類」、「楽譜を見ただけでゾッとするような細かい音符がない曲」です。

おすすめは、1960年〜1970年頃の曲。
「えー、つまらんー」と思ったアナタ、大丈夫です。騙されてください。「一曲通して弾けた喜び」は、古っ!と思った気持ちを遥かに超えます。

コード譜は、いわゆる歌本を用意してもいいし、ネットで「メロディー譜」と書かれたものを選んでもいいです。「ハ長調」または「Cメジャー」と書かれた楽譜にすると、さらに弾きやすくなります。


2. スタイルを選ぶ

スタイルとは、伴奏パターンのことです。
ここが一番ハードルが高くて、無理ー!って思っちゃうところです。

大丈夫。
必殺技を教えます。

以下の3つの中から選んでください!
この中にどうにもこうにも合う伴奏がなければ、曲を変えましょう!

8BeatPop
Rock
Love Ballad

残りの297は、あとで暇なときに聞いて、自分が好きなジャンルのをいくつかピックアップしておけばいいです。大丈夫、5年くらいやらないと300も使いませんて。


以下に、E-X50から見つけた、わたしのおすすめ曲と合うスタイルとテンポ、音色一覧をご紹介します。使われているコードが共通しているので、1曲弾けたら他のもどんどん弾けるようになりますよ〜!

サボテンの花(チューリップ)
8Beat 1/TEMPO 128(Violin1)

ひこうき雲(荒井由実)
Love Ballad/TEMPO 98(Oboe1)

雨を見たかい(CCR)
8Beat Pop/TEMPO 116(Distortion Guitar 1)

J.BOY(浜田省吾)
Rock/TEMPO 114(Synth Brass 2)

レット・イット・ビー(ビートルズ)
Piano Bar/TEMPO 150(Grand piano)

いとしのエリー(サザンオールスターズ)
16Beat Pop/TEMPO 77(Clean Guitar 1)

Get wild(TM NETWORK)
Techno 1/TEMPO 130(Lead 1(square)3)


3.コード演奏を練習する

「ピアノを弾きたい」と憧れる方のうち、たぶん、挫折ナンバーワンポイントが「左手が弾けない」じゃないかと思うんです。

その点、E-X50では、あるルールに従ってコードを「押さえる」だけです。

まず、次のように左手を置いてください。

コードネームの大文字が写真のように対応してます。写真①のように手を置いて、DとEのときには②、③のように広げるようにすると、C〜Bまで全部弾けます。

まず、メロディーを歌いながら、タイミングを合わせて指一本だけ押さえてください。

次に、コードネームの横に「m」が付いていたら左隣の黒鍵、「7」が付いていたら左隣の白鍵を同時に押さえてください。無視すると変になるのは「m」だけなので、まずは「7」は無視しても大丈夫です。

4.スタイルを鳴らして演奏してみる

こちらの二つのボタンを押しておいてください。

3.で練習した1音を押すと同時に伴奏が始まります。
慌てないで、よぉ〜く音を聞きながら演奏してみてください。あなたの弾きたい曲が頭に浮かぶはずです!

5.ヒャッハー!!弾けた〜!!(テンションが上がる)

まずは、これでメロディーを歌ってみてください。
一人カラオケの完成です。

気持ちよくフンフンと歌えるようになったら、右手でメロディーを練習して一緒に弾くと、憧れの鍵盤両手演奏!しかも一人バンドの完成です!!

アホみたいに何度も弾いて悦に入りましょう♪


コード演奏の良いところは、1曲弾けるようになると、同じ左手のパターンで別な曲がどんどん弾けるようになるところです。

60年代〜70年代の曲を数曲練習したら、あとはどうぞ、BUMP OF CHICKENでもマカロニえんぴつでもお好きな曲を選んでみてください。

オーソドックスなロックやポップスが弾けるようになったら、歌ものだけじゃなくて、映画音楽やディズニー、ジブリ、ジャズなどもアレンジャーにピッタリ合うので、どんどんジャンルを広げてみてください!


【キーボードの楽しみ方・その3〜せっかくあるならいろいろ活用〜】

せっかく買ったんだから、弾くとき以外にも暮らしが楽しくなる機能をご紹介します。

1. Bluetooth®スピーカーとして使う

意外と便利です。スマホと繋いで音楽を聴くのに十分なクオリティのスピーカーを積んでます。

2. マイクをつなげる

リバーブがかかるので、YouTubeでカラオケ動画を流しながら、無限のカラオケを楽しめます。もちろん、コード演奏をしながら弾き語りもバッチリです♪

3. ポン出し機能

USBメモリに入れておいたmp3またはWAVを、何の設定もせずにボタンでポン出しできます。

これらのボタンがUSB内の曲データに対応していて、ポン出しボタンとして使えます。

4. レコーディング

演奏をレコーディングできるので、自分の演奏を永久に聴いて悦に入るのはもちろん、テンポを落としてギターソロの練習や、メロディーを録音してハモリの練習など、便利に使えます♪

また、エアロフォンなどのソロ楽器の伴奏も簡単に作れます。


・・・すみません、製品に付属しているガイドブックくらいのボリュームになってしまいました・・・。

自動演奏推進委員長(自称)としては、「いつかピアノを弾いてみたい」「弾き語りしたい」「バンドのキーボードになった初心者さん」に、ぜひぜひ、ぜひぜひ、ぜーひぜひ、自動伴奏の楽しみを知ってほしいです!!


そうそう、お値段、めちゃ安いです。聞いてびっくりしました。
最初のキーボードに最適、2台目としても気軽に持てますよ。



本文中でご紹介したE-X50の製品情報はこちら↓

E-X50製品ページ >>

当記事はメルマガ「ローランドの楽屋にて」のバックナンバーです。
本文中の製品情報や社員の役職等は配信当時のもので、現在とは異なる場合があります。

これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

メルマガ「ローランドの楽屋にて」

もちろん無料です。

登録解除はいつでも簡単にできます!