ミノフスキー粒子で作りました!

配信日 2020・12・17

おはようございます。
坪井佳織です。

9月28日、AV Watchさんのこんなツイートが話題になりました。(※2020年当時)

ありがとう〜〜!
みなさん、わたしの心の声を代弁してくれて!!!

https://x.com/avwatch/status/1310420488871489536/

(編集部注2025:AV Watchさんの上記ポストについた引用リポストをご覧いただくと、坪井さんの叫びの理由がわかります!)

わたしも思いました。

「なんで今まで無かったの?!」 「ワイヤレスMIDIって実はすごない?」

って。

話題にしていただいたのは、MIDIアダプター「WM-1」と、ワイヤレスMIDIドングル「WM-1D」です。

ワイヤレスにするために、BLE-MIDI(正式名称MIDI over Bluetooth LE)という規格を使っています。

うぅ・・・、Bluetoothで録音を試みたことがあるんですけど、遅さが気になったけどなぁ・・・、ごにょごにょ。

そりゃあワイヤレスだもん、仕方ないよね、と諦めていました。
まさか、遅れ問題が解決してるとしたら、すごいことなんじゃないの??!!

・・・そのまさかでした!

WMシリーズでは、WM-1同士か、WM-1Dとペアで使用した場合は、「ファースト・モード」といって、独自の通信方法を駆使して、驚異の低レイテンシー(=ほぼ遅れナシ状態)を実現してるらしいです!

この速度を実現するまでには、3〜4年、地道な実験を繰り返したそうです。

実験をされていたのは、応用技術部の武田明寛さんと横山浩之さんです。お話を伺いました〜。

そもそも、応用技術部という謎の組織は何かというと、世間にある技術(今回の場合はBLE-MIDI)を楽器に応用したり、自社の技術を別な製品に応用したりするための研究を重ねている部署です。

ただMIDIをワイヤレスにするだけじゃなくて、

「複数の機器を繋いで同期させることができたら、きっと売りになりますよ〜!」

と自ら言っちゃって、やってみたらめっちゃ大変だったそうです。

苦労の甲斐あって、たとえばこんなことができちゃいます↓。

https://youtu.be/UchG-At6bek

詳しくは言えないけど、いろいろな技術を使って、実現してます。だって、普通に考えたら絶対ズレそうですよね。

偶然にもWM-1の開発と同時期に応用技術部横のエリアに「電波を完全に遮断する装置」が設置される計画があり、出来たてのこの設備が開発に活躍しました。

それがこちら。

いや、全然写せてない!!
さすが秘密組織!

もちろん特注品です。
こちらが設営風景。

全く分からない!!!!

この黒いトゲトゲが電波を吸収するすごいモノで、めっちゃ高いらしいです。

横山さんは「ミノフスキー粒子でできてる」って言ってました。
また、分からんと思って適当なことを!!

現代社会では、電波が全くない場所というのは、ほぼ存在しないですよね。
この部屋の中では完全に遮断されるので、全く電波が飛んでいない状態を体験できます。

めっちゃ興味ある〜、「うっは〜!電波ない〜〜!!」っていう実感があるんでしょうか。

「まぁ、我々ぐらいになるとね、肌で分かります。
・・・ハイ、嘘です」

とのことですw

で、このミノフスキー粒子小屋の中にWMを閉じ込め、電波の影響を受けて動作がおかしくならないかなどの実験を繰り返しました。

予想外の誤動作が、電波の影響なのかどうか、切り分けするためです。

その結果、「電波のせいじゃないってことがハッキリして、電波を言い訳にできなくなった」らしいですwww


最後に、応用技術部の仕事で楽しいことは何か聞いてみました。

「世の中では当たり前に使われている汎用技術を、楽器の世界に取り入れるのが楽しいですよね」

そういえば、楽器って独自の技術でこそ!っていう文化ですよね。

汎用技術を楽器に取り入れたらどんな音楽が生まれるのか楽しみです♪

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当記事はメルマガ「ローランドの楽屋にて」のバックナンバーです。
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これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

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