製品を見ながら酒が飲めるか?!

配信日 2020・7・30

<前回のあらすじ>

「メカ屋さん」と呼ばれる部署からの提案で実現した、初の製品、V-Drums Acoustic Designシリーズ。アコースティック・ドラムの様式美をデジタル化するにあたり、初めてのチャレンジだったために、数々の壁にぶつかりました。「きっと欲しい人がいる!」と信じて開発を進めてきましたが、時が経つにつれ、モチベーションと自信を失いそうに…。

そんなときでした。
開発リーダー、白木さんの発案で、こんなイベントが自主的に開催されました。

題して、

撮影会のご案内 〜俺らの製品を眺めて酒が飲めるか?!〜

めっちゃ忙しいし、切羽詰ってるし、心が折れそうになってるし、それなのに!!なんと、20人を超える参加者が集まったそうです。

こういう時間って、追い詰められたときこそ本当に大事ですよね。

当時を思い出し、みなさん、口を揃えて「楽しかった〜・・・」っておっしゃっていました。

そのときに撮った写真がコチラ!

結果、「おぉ〜、飲める!飲める!!俺らの感性は間違ってない!!」ってなっただけではなく、その日からメンバーのデスクトップの壁紙が一斉に差し替えられたそうです。愛ですね〜。

VADシリーズで、メカ屋さん=機構技術部のこだわりのひとつは、シンバルの薄さです。

そのために、基板が入っている部分(裏面)を目立たないように、また、ネジも使わないようにしました。アコースティックのシンバルにはネジは使われていないですからね。

ところが、試作品ではネジなしで気持ちよくパチっとはまったパーツが、金型を手配してみたら、どんなにがんばってもはまらなかったそうです。

はまらなかったと言っても、たぶん、0.数ミリの世界ですよね。

それを合わせるため、担当の小林さんは生産しているマレーシアに飛びました。さまざまな改善策を試しますが、全然ピンと来ない。滞在期間は限られていますから、ピンと来てないのに試す。うまくいかない。やっぱりな・・・、この繰り返しで見通しが立たず、ズルズルと滞在期間が延び、ついにマレーシアで洋服を買わないといけないほどに・・・。


↑この日履いていたのはマレーシアで買った靴下


この頃は、毎日心が晴れず、折れそうになっていたそうです。
日本で様子を見守る仲間たちも、みんな、状況が想像できるだけにとても心配していました。

「もうダメだ、こんなときは・・・、ヨシっ!!!」

小林さんは、マレーシアで趣味の自転車を借り、うぉーっとサイクリングしたそうです。

この様子を見た日本チームは、「自転車に乗れてよかった〜」とホッと胸を撫で下ろしました。

あたたかい!!

なんか、やってることはすごくキツそうなんですが、みなさんがとても楽しそうで、いい仕事をしたんだなぁっていう感じが伝わってきました。何がポイントだったか聞いたところ、口々に

「人間関係がよかったです。それは、リーダーの白木さんのおかげだったと思います。

何をするにもこちらの意見を聞いて共感してくれました。

TD-27も同時に開発していたので、あえてミーティングを27日に設定したり、製品を眺める会を開催してくれたり、そういう仕掛けが楽しかった。

そうそう、ミーティングのときには白木さんがお菓子を買ってきてくれました」

「だよね、買ってきてくれたよね、お菓子!」

「うん、お菓子があった!!」

お菓子・・・、重要なんだ・・・。

白木さんによると、「内輪では“俺らの製品を眺めながら酒が飲めるか”と言ってましたが、ちゃんと偉い人たちには“所有する喜びを”とかなんとか、言葉を変えました」だそうです(笑)。大事なリーダーの役目!

断然、「酒が飲めるか」の方がなんか伝わるものがありますけどね〜。

「VADとTD-27は、“ドラマーのダイバーシティ(多様性)”というコンセプトを立てて開発しました。

楽器やDAWなどの発展に伴い、音楽ジャンルやドラマーの在り方にもさまざまなバリエーションができてきましたよね。

V-Drumsも、ラインナップを広げて、あらゆるニーズに応えようと思っています。

VAD306は胴が低いので、キッズ・ドラマーの小さな体で思いっきり叩けるセッティングにもできますし、VAD506/503のドラムとしての美しさは、ライブ本番に映えます。

お子さんからプロまで、いろんなドラマーに演奏してほしいですね」

うーむ、熱い!口調は静かだけど熱い!!

「酒が飲めるか」って、製品にかける想いもチーム愛も伝わってくるパワーワードですよね。

皆さんは「眺めてお酒を飲める製品」ってありますか?

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当記事はメルマガ「ローランドの楽屋にて」のバックナンバーです。
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これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

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