ワクワク・オタク・ワンダーランド

配信日 2019・12・12

おはようございます。
坪井佳織です。

富山県魚津市まで、メルマガ読者さま、RHYTHMBOXERさんを訪ねて三千里。←“許してチョンマゲ”並みに、セットで言わないと次へ進めない昭和生まれ。

前回の記事「TR-808愛の強い人」はこちら >>

サザエさんのおうちみたいな玄関から扉一枚向こうは・・・、

ワクワク・オタク・ワンダーランドでした!

小学校の棚に並ぶ鍵盤ハーモニカのように、各社各時代のリズムボックスが縦置きされております。逸話とともにご紹介していきましょう!

まずはSH-101。完動品です。

すご~い!

プロの音響さんのお部屋だけあって、めっちゃちょうどよい音量でSHサウンドが鳴り響きます。

質屋の棚の上の方にホコリをかぶった鍵盤がチラッと見えて、降ろしてもらったらSH-101だったそうで、「質屋のオヤジが絶対、何か分からずに値付けしてたと思います」とのことです。

こちらはTR-808。

元々お持ちだったのですが、MIDI改造されたものがオタクの聖地、ハードオフで6万円で売られていたそう。その瞬間、RHYTHMBOXERさんの脳内そろばんがパチパチと弾かれました。

「今持ってる808を売れば、たぶん10万にはなる・・・。
ってことは、これを買ってもおつりが来る!」

毎度あり~!

このTR-707は、通学中にふと立ち寄ったリサイクルショップで、なんと3,000円で売られていました!即、買いを決めたのですが、手持ちの現金がありません。すぐさま後輩に電話、「悪い!1,500円持ってきて!」と頼み、TR-707が売れないように小脇に抱えたまま30~40分、店内をうろうろしていたそうです。

同行した編集部の鈴木さんがいちばん食いついていたのが、コレです。
お分かりの方はいらっしゃいますか?

クラフトワークの「Computer Wolrd」の中で「money」とか「people」とか言ってる、近未来っぽいおじさんロボットボイスは、このおもちゃ(Speak & Spell)で鳴っているそうです。実際に鳴らしてみたら、起動音、アルファベット、バグったときのノイズまで、めっちゃかっこよかったです。

リサイクルショップのおもちゃコーナーに180円(!)で売られていたんですって!

こちらは未だに大人気のテープエコーです。もちろん、テープやヘッドは何度も交換しています。

「ビンテージ機材をコレクションするってことは、メンテナンス込みだと思ってます。自分で修理してちゃんと音が出る状態にして、楽器として使うことがリスペクトですよね」

なんか分かってきた気がします!
ビンテージ機材って、クラシックカー・マニアみたいな感じでしょうか。

「そもそも、コレクションを始めたのは、ソフトシンセでサンプリングされた音を使っていたときに、元の音を聴いてみたいと思ったのがきっかけです。初めて鳴らしたときは、なんだこれ?!全然違う!って驚きました。すっかりとりこになりましたよ。

先日、TR-808をPAに繋いで大音量で鳴らしたんです。
もう、フロアがどよめきましたよ。
キックやハンドクラップの音圧は、衝撃でした」


ビンテージマニアで音響さんならではの体験ですよね。聴いてみたい!

「まだ入手できてないのはRolandのCR-78とオーバーハイム社のDMXです。
見つけたら教えてください!ただし、掘り出し物で!」

今後の夢は、自分が作ったトラックを地元のミュージシャンとコラボしてアルバムを作ること。趣味のキャンプを通して、こ~んなイイ感じの野外ライブを1年に一度企画されています。

https://youtu.be/d51vaTivkXM >>

大工さんがテントを作り、ステージ台を持って来てくれ、おもち屋さんが屋台を出し、PA機材とオペレーターはRHYTHMBOXERさん。

遊びだからこそみんなが一生懸命になれるんでしょうね。最高すぎる。行きたい。呼んでほしい。ついでにカニも食べメルマガ取材などさせていただけたら!


楽しかったなぁ。
RHYTHMBOXERさん、きめ細やかにお気遣いくださり、ありがとうございました。また新しいビンテージ機材を安く手に入れたら教えてください♪

当記事はメルマガ「ローランドの楽屋にて」のバックナンバーです。
本文中の製品情報や社員の役職等は配信当時のもので、現在とは異なる場合があります。

これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

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