Zenbeats持って公園へ

配信日 2019・11・14

おはようございます。
坪井佳織です。
11月を過ぎてもまだ暑い日があった浜松も、ようやく肌寒くなってきましたよ。

はー。

はーーー。

はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜。

この「楽屋にて」は「役に立たない情報を全力でゆるくお届け」というポリシー(?)なのですが、9/5の怒涛の新製品発表から、めっちゃ役立っちゃう記事が続きまして、わたしもちょっと疲れてきちゃいました。なので、ローランド本社工場のすぐ近くにある公園に来ました。

めっちゃ気持ちいい芝生です。
もし都内にあったら、こんな日は人でいっぱいだと思いますが、さすが細江町(浜松駅から車で50分)、誰もいませ・・・

ん?

んんんん?

おじさんが・・・

Zenbeatsで作曲してるーーーー!!!

・・・すみません、猛烈なヤラセでした。
こんなところでわざとらしく作曲していたのは、初代メルマガ編集長の安川嘉樹(やすかわよしき)さんです。
現在は、Zenbeatsのマーケティングを担当されています。

Zenbeatsとは、ローランドの音楽制作アプリです。無料でダウンロードできます。

本当はZenbeatsのことを取材しなくてはいけないのですが、会うのが久しぶりすぎて、おさんぽに出かけたというわけです。ゲラゲラ笑いながらヤラセ写真を撮っていたのに、

「なんか、この小さいスマホの画面の周りに広がる青空がすごく新鮮でした」

「ねー、なんかいいですねー。わたしも煮詰まったらここにアウトドア用のテーブル持ってきて仕事しようかなー」

思いがけず、素敵なリフレッシュタイムになりました。

こないだね、NHKで岡崎体育さんと前山田健一(ヒャダイン)さんがMCの『ワンルーム︎☆ミュージック』っていうDTMにスポットを当てた番組を観て、ひっくり返りそうにびっくりしました。みなさんはご覧になりましたか?

わたしがローランドで打ち込みを仕事にしていた頃は、ギターやドラムの特徴を勉強して、“いかにリアルに鳴らすか”ってことを追求していました。

でも、番組では楽器を弾けない若者が、

「合ってるわけないんですよ、だって知らないんだもん。
ドラム叩いてる手が3本かもしれないし。
なんとなくかっこいいっていうだけで音選んだら、あとでそれがギターって分かったり」

って言ってたのです!さらりと。

で、作った楽曲は小節や調性などの枠に当てはまらなくて、ほんとに新鮮でかっこよかったんですよね〜。驚きました。すごい時代になりました。


ーーさて、相変わらず青空の下にいるわたしたちです。

「わたしは、ドレミとか4拍子とかを幼児にも分かりやすいように一生懸命考えて音楽を教えてるんですけどね、そのことって、果たして本当にいいことなのかな、って思ったんですよ」

「そう考えると、自分のことクリエイティブな活動してるって思ってたけど、本当にそうだったのか疑問ですね〜。若者たちの感性、すごいですもんね」

「まぁ、自分にできることは限られてるから、こうやって疑問を持ち続けることしかないのかなーって」

「アタシにも分からない感覚なんですけどね、まさに何の枠もない、楽器弾けない子たちに、直感的にZenbeats使ってみて欲しいんですよ」(安川さんの一人称は時にアタシです笑)

のんびりしすぎて、ジョギング中のおじちゃんがふたり、もう3周目に差し掛かりました。

「Zenbeatsってね、元はOpen Labsっていう会社の「Stagelight」っていうソフトウェアに開発者ごとローランドに来てもらったんです。すごく好意的に捉えてくれてて、こんな動画発表してたんですよ。ちょっと見てみてください」

https://youtu.be/WAfcxGWlcOc

わー、この人たち、絶対いいひと!
「僕たちがローランド・ファミリーに入ったことをお知らせするね!」って目くばせしながら言ってくれてます。

Zenbeats開発チームの皆さん、浜松の本社にて

わたしがDTMに出会ったのは「ミュージ郎」が最初でした。そのあと、カモンミュージックさんの「レコンポーザ」、「Performer」、「Vision」を使ってました。今は、「Logic」と「GarageBand」を使ってます。みなさまは、どのソフトを使ってますか?

Zenbeatsは、PC、スマホ、タブレットをシームレスに行き来できるのが大きな特徴だそうです。PCで作った楽曲の続きを、移動中にスマホで編集する、なんていうことが可能です。

「たとえば、Androidバージョンで何か機能改善をするときには、iOS版もPC版も一気にアップグレードするんです。それが開発者たちのこだわりみたいです。今も数週間に一度、どんどん改善されてます。前向きで、このアプリに愛情持ってることが伝わってくるんすよ。一緒に仕事してて楽しいです」

・・・といっても、今お使いの慣れたシーケンサーがおありでしょうから、「取って代わろうなんて思ってないんすよ、みなさんのDTMライフにお邪魔する新参者として可愛がってもらえたらなって思ってますよ。(by 安川さん)」とのことです。

そうだねー、みんなが思い思いのやり方で音楽作ってくれたらいいなーと、わたしも思いました。来月、ちょっと時間ができそうなので、久しぶりにDTMやってみます。

最後にもうひとつ、やらせシーン。

「これはキャンパスの片隅で打ち込みやってる大学生のテイで。(by 安川さん)」だそうです。いやもう、「キャンパスの片隅」とか「打ち込みやってる大学生」が昭和だから(笑)。

当記事はメルマガ「ローランドの楽屋にて」のバックナンバーです。
本文中の製品情報や社員の役職等は配信当時のもので、現在とは異なる場合があります。

これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

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