JUPITER-X、爆誕

配信日 2019・09・12

おはようございます。
坪井佳織です。

先週は、新製品発表ラッシュに合わせ、配信時間を大幅に変更してお届けしました。

(編集部注:2019年当時)

ほんの2〜3名さまから「あれ?届かないよ!」というご心配をいただきました(笑)。いいんです、これが正しい「ゆるいメルマガ」の在り方ですから!

超速報でお届けした、JUPITER-Xについてもたくさんのツイートをいただきまして、本当にありがとうございました。みなさんの愛あるツッコミに、編集部一同、いちいち爆笑してました。

本日も、社長が精鋭シンセ開発チームに作らせた「コストがいくらかかってもいいから、世の中をアッと言わせる、最高のシンセを作ろう!」というコンセプトのヤバい新製品、JUPITER-XJUPITER-Xmについてお送りします。

「世の中をアッと言わせるシンセって何だろう」とずっと考えていた三木社長は、「シンセサイザー・ファンの夢のスタジオって、何台も積み上げられたビンテージ・シンセに囲まれてるよな」と思われたそうです。

たとえばこんな感じ↓

一方で、今の自分はといえば、出張ですらスマホひとつですべてを済ませている・・・。

アメリカ出張時の休日、とあるファミリーのドライブに招かれた社長は、ぎゅうぎゅう詰めの車内で、娘さんが持ち込んだウクレレで、家族が「朝日のあたる家」を合唱し始めたとき、「これだ!!」とひらめいたそうです。

つまり、

・何台ものビンテージ・シンセを積み上げる
・ウクレレ感覚で持ち出してスイッチひとつでスタジオを再現
・スマホのようにバッテリー駆動、スピーカー内蔵でアプリ増やせる

この思いつきを、精鋭開発メンバーが知恵と工夫で、思いつきレベルを超えたシンセサイザーとして爆誕させたというわけです!(BGM:エアロスミス)


ちょっと待って!アプリ増やせる・・・!? もしかして、今後、機種を買い換えなくても音源とか機能を増やせたりするのでしょうか?シンセ・オタクの頭の中は謎だらけです。

↓こちらは先週お伝えしたPRELOADED MODELS、つまり「欲しそうなシンセ入れときましたんで!」機能です。

(写真はJUPITER-Xm)

実は、入れといたのみならず、4台のアナログ・シンセを同時に鳴らせるらしいです。たとえば、JUPITER-8 2台とJUNO-106とSH-101、それぞれの特徴を活かした音を作って一斉に弾いたり、太い音が欲しいときJUPITER-8を4台重ねて32音同時に鳴らしたりできるってことです。

「こちらに4台積んどきましたんで!」ですね。めちゃくちゃサービスのいい作業員さんが帽子を脱いでおじぎする姿が見えるようです。

見て見てー。
並べてみました!
上から、JUPITER-8、JUPITER-X、JUPITER-Xm、JP-08。

ウルトラマン、レオ、アストラ、タロウといったところでしょうか。

JUPITER-8の開発秘話で紹介した、あのボタンの北極のアイスキャンデー色、健在!

JUPITER-8からの〜↓

JUPITER-Xからの〜↓

北極のアイスキャンデー。

(編集部注:JUPITER-8開発時、試作品のカラフルなボタンを初めて見たとき、「なんや、この北極のアイスキャンデーみたいな色は?!」と言われたという逸話より)

レオ(JUPITER-X)の弟、アストラ(JUPITER-Xm)はほとんど同じ機能なのに、ぎゅっとコンパクト。

社長が説明してくださってる間、「ほぅ、ほぅ」と何気なく聞いていたんですけど、「これ、何も繋がってないの気づいてる?」というドヤ顔で初めて「あぁっ!!!ホントだ!スピーカー内蔵なんですか?!」って気づいたほど、むちゃくちゃ自然な音が出てます。

みなさん、よく考えて。
スピーカー内蔵のキーボードって、「音があんまり良くないのは仕方ない」って思ってませんでしたか?

JUPITER-Xシリーズは、ツイーターを加えた2ウェイの4スピーカー(この機種専用に開発)が、さりげなく内蔵されてます。キーボード・アンプ繋いでるのかと思うくらい、音が良いです。

JUPITER-Xmの鍵盤は小さいのですが、超速弾きされるアコーディオン鍵盤幅を元に、今回、JUPITER-Xm専用に開発されたものなので、見た目以上にめちゃくちゃ弾き心地良いです。

さらにさらに、オーディオ・インターフェース、Bluetooth(MIDI/Audio)、高性能ヘッドホン専用アンプ、出力用キャノン端子、マイク端子まで付いてます。つーことは、アレなんですかね、ボコーダー内蔵ってこと?

中に入ってるもの、全部買ったら100万円は軽く超えます。
いったい、いくらで売るつもりなんだろう・・・?

JUPITER-Xmの方が先なのは、「夢のスタジオを持ち出せる」体験を一刻も早くお届けするため、Xmを最優先で開発させているからだそうです。

というか、社長が「早く欲しい。1台目はワタシが買う!」って言っているそうですw

最後に、精鋭開発チームを代表して、開発リーダーの永田さんからメッセージをいただきました!

「シンセサイザーの神髄を追求しつつ、一方でこれまでのシンセサイザーの常識を外れた機能が満載という開発者泣かせの大変な製品でしたが、シンセサイザー・マニアの方にもシンセサイザー初心者の方にもお勧めできる新しいタイプの楽器に仕上がりました。ぜひ皆さん店頭などで触ってみてください!」

下記の記事で、ボコーダー機能その他について、詳しく特集しています。ぜひ合わせてお読みください。

あれはボコーダーじゃなかった! >>

当記事はメルマガ「ローランドの楽屋にて」のバックナンバーです。
本文中の製品情報や社員の役職等は配信当時のもので、現在とは異なる場合があります。

これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

メルマガ「ローランドの楽屋にて」

もちろん無料です。

登録解除はいつでも簡単にできます!