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クラシックの祭典、ラ・フォル・ジュルネ
配信日 2019・05・16
おはようございます。 坪井佳織です。 このメルマガ読者のみなさまは、ロック・ファンが多いかもしれませんが、「ラ・フォル・ジュルネ」という、年に一度開催されているクラシック音楽の祭典はごぞんじでしょうか?
ラ・フォル・ジュルネとはフランス語です。大学でフランス語専攻だったワタクシがWikiで調べましたところ(笑)、「熱狂の日」という意味だそうです。 1995年に「クラシック音楽コンサートをお手頃価格で提供し、新たな聴衆をつくる」という目的で、フランスで創設され、今では世界各国で開催されています。日本では、2005年から毎年、ゴールデンウィークに東京国際フォーラムにて開催されている「ラ・フォル・ジュルネTOKYO」が有名です。高くても3,000円くらい、安いと1,000円代で超一流コンサートを聴くことができます。ありえません! ローランドは、このイベントに2010年から毎年、出展していまして、初日の5/3、取材に行ってきました〜!
わたし自身は、父がオーケストラ・ファンなので、なんかよく家でレコードかかってたなー、くらいで、ポップスとかロックの方がずっと馴染みがあります。「熱狂の日」に参加するような資格はない(というか、正直、そんなに興味ない)感じで行きました。仕事ですからね。 …結果。 食事もせずに分刻みで回りまして、開演から終演までいまして、追加で何枚もチケット買いまして、次の日も朝から晩までどっぷり、文字通り、熱狂しました!!!! 興味のない方にこそ、超おすすめです。 何がそんなにハマったのか。 ひとつひとつ、ご紹介します。 まず、会場はこちら。
東京駅から歩いて行ける、東京国際フォーラムです。 みなさん、既にご存知かもしれませんが、音楽の街といえども浜松にはこんな施設はないので、ちょっとご紹介させてください。 大小、というか、超特大〜大ホールまで6つのホールが美しく配置された建物です。一番大きなホールはなんと5,008席!
こんな音楽ホール、見たことない! 圧巻でした。 飲食店もたくさんあります。 わたしが気になったのは、サンドイッチ屋さんのPOTASTAと、学生時代に海外留学したときの思い出の味、シズラー。 今回は、食べている時間がもったいなかったので、POTASTAのサンドイッチ買いましたよ。
インスタ映えする盛り盛りサンドイッチ
サンドイッチを買うと、こんなポーチをもらえました!
期間中は、中庭にたくさんのワゴンが並ぶ、ネオ屋台村が出店しています。 普通、屋台っていうと、イカ焼きとかりんご飴とかですけど、ネオ屋台村は、ワイン、クラフトビール、ローストビーフ、コンフィなどなど、オシャレな洋食屋さんばかりです。
ここにも屋外ステージがあり、お客さんたちがワインを片手に楽しんでいます。そして、このステージで活躍していたのはなんと、Rolandのグランドピアノ型電子ピアノ、GP607でした!屋外で、簡易ステージですから、大きさや調律のことを考えたら、用途にピッタリ! クラシックの祭典で、リハならまだしも、本番のステージで電子ピアノなんて、10年前なら考えられなかったことかもしれませんね。
1日1回、ローランド・ステージもありましたよ。 ローランド・ブースに立ち寄ったお客様と違って、その場にいて耳にされてるわけですから、中村有里さんのエアロフォン・デモで、「128種類の音色で奏でることができます」と言うと「おぉ〜」「えぇ〜?」など、どよめきが起きたときにはなんだか誇らしい気持ちがしました。 こんな贅沢な会場で、イベントは3日間続きます。 朝から晩まで、約320公演。 わたしもパンフレットのタイムテーブルに印を付けて、気がついたらお昼ご飯も食べずに公演をはしごしてました。 最初は「せっかく来たから」という気持ちだったのですが、公演を重ねるごとに、耳と気持ちが音楽に傾いていくといいますか、どんどんのめり込んでいきました。 初日のお昼過ぎ、「キッズのためのオーケストラ・コンサート」を聴きに行きました。 約1,500席の前から5列目。 「キッズのための」というだけあって、分かりやすい有名曲ばかりでした。 子どもたちもワイワイいて、なんか普段の仕事(リトミック講師)を思い出して、ちょっとニコニコとしてました。 そのときは、なんていうか、「音楽聴きに来たんだね〜、楽しめるといいね〜」って、他の方々のことを思ってました。 ところが、曲が始まったら…、あれ?あれれれ??? なんか、涙がつーっと。 指揮者が三ツ橋敬子さんという女性だったのですが、全身が音楽を奏でていて、まるで音楽にぴったり合ったディズニーのアニメーションを見てるみたい! お話もとても面白くて、全然偉ぶっていなくて、「音楽を自由に楽しんでね」というホスピタリティに溢れた指揮。 指揮って、オケをどう見せるか、どう聴かせるかっていう、観客のためのパフォーマンスなんだなって思いました。
最後の曲、リムスキー=コルサコフの、交響組曲「シェエラザード」から第1曲「海とシンドバッドの船」を演奏したときは、あらかじめ配られた蛍光のリングを「うわぁって盛り上がるところが2回あるから、自由に振って、波を作ってね」という演出がありました。 そのときの声かけも、ちっとも難しいことはなくて、本当に気持ちで振っていいんだなっていう感じ。 子どもたちが本当に自由に身体中で波を作ってて、それはそれは感動的なステージでした。 ”音楽だから音を出す”に限らず、いろんな参加の仕方があるんだなぁと思いました。
時間が経つごとに、会場の子どもたちと三ツ橋さんの会話が自然に成立してて、1,500席の観客もオケもまとめて敬子ワールドに包み込まれました。指揮をしながら、「ここ、ちょっと面白いでしょ?」「知ってるメロディー出てきたよね?」など、ときどき、聴きどころで観客の方を向いて目で語りかけてくれるんですね。 それがコミュニケーションを生んで、子どもたちも臆せずに遠くのステージに向かって自然に言葉が出てきたんだと思います。 こんな風に指揮者に感動したのは初めてかもしれません。 もう、わたしはその足でチケットコーナーに行き、まだ買えるチケットを大急ぎで購入したのでした。 残念ながら、ほとんどの公演は既に売り切れていましたが。
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ライター・プロフィール
楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)
電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。
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