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ローランド・ロゴの秘密
配信日 2018・12・27
おはようございます、坪井佳織です。 ローランドの今年の営業は明日でおしまいです。今年一年お世話になりました。 役に立たない情報を全力でお届けしたこのメルマガですが、今年最後は、ローランドのロゴのお話で締めくくりたいと思います。 現在のローランドのロゴは↓こちら。もうおなじみですよね。
なんですが、実はこれ、微妙~に変化して現在4代目だってことをご存知でしたか? 旧ロゴとの違いがわかればかなりのローランドマニアですよ! ローランドの初代ロゴは、創業者である梯郁太郎氏が知り合いのデザイナー富田卓司さんに依頼して作ったものでした。 富田さんが残された文章によると、インターナショナルにもアピールできて、他企業とははっきり識別できるようにすること、視覚的に統一感がありながら、適度な変化(垂直・水平・直線・曲線)をもった形にまとめ上げるというコンセプトでデザインされたそうです。 このときは「Roland」の文字はユニバース(Univers)という書体がそのまま使われていました。文字の間隔も今とはけっこう違いますよね。 コーポレート・カラーは、梯さんの好きな茶色だったそうです! オレンジじゃなかったんですね、びっくり!
それから5~6年経ったころ、広告や販売促進を担う部署ができ、「もっと派手にしないとダメ!」ってことで、茶色から黒の成分を取り除き、オレンジになりました。
1979年、童夢(京都本社)というスーパーカーを作る会社とつながりがあったローランド社員がいた関係で、ル・マン24時間レース出場のスポンサーになることになりました。 そのとき、車になるべく大きくロゴを入れるため、「Rマーク無し」になりました。
Rマーク無しのロゴは見たことがありましたが、まさかこういう理由だったとは! シンセも同じ理由で、リア・パネルは大きく目立つように「Rマーク無し」、フロント・パネルは「Rマーク有り」と区別することになりました。
(PROMARS、JUPITER-8(1981)以降の製品から、リア・パネルはRマーク無しになりました)
みなさん、お手持ちのローランド製品はどうですか? 80年代に入って、CI(コーポレート・アイデンティティ)やブランディングの重要性が高まり、Universフォントをもとに「Roland」の文字をグラフィック・デザイナーが描き起こしたロゴになりました。 よぉ~く見ると、ちょっと太く、文字の間隔も狭くなっています。
ローランドは、BOSS、エディロール、ロジャースなど、カテゴリーごとにブランドが分かれたので、会社としてのコーポレート・ロゴは「Rマーク有り」、製品に表示するブランド・ロゴは「Rマーク無し」で使い分けていました。
(S-50(1986)以降の製品から、Rマーク無しになりました)
当時のロゴはすべて、製図用具や画材を使って、デザイナーが手描きしていました。94年に、デザイン部門にMacintoshが導入され、初めてデータ化されたそうです。 2014年、より強力なブランドを目指すために、コーポレート・ロゴとブランド・ロゴがすべて「Rマーク有り」に統一されました。その後、ほとんどの情報がインターネットを入り口にするようになったとき、今までのオレンジ色だと薄すぎて白バックのWebサイトにはあまり映えないということで、コーポレート・カラーが濃くなりました。
また、それまで横に長かったRマークのタテヨコ比も、少しだけタテ長に修正されました。 これ↓が見分けられたら、かなりのローランド・マニアですよ!
ずっと同じように見えるRolandロゴですが、実は少しずつ変わっていて、その都度、理由があったというのがとても興味深かったです。
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これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!
ライター・プロフィール
楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)
電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。
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