楽器○○はSFワールド?

配信日 2018・11・22

おはようございます。
坪井佳織です。

さみぃ、さみぃ、サミー・ヘイガー。←中高生の頃、冬になると毎日言ってました。
日本のカリフォルニア、浜松市もさすがに寒くなってきましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

このメルマガでは、新人、レジェンド、オタク、営業、イベントなど、あれこれご紹介してきましたが、まだ一度も登場したことのない、重要なお仕事がありました。何か分かりますか?

それは、「プロダクト・デザイナー」です!!

実は、わたしの息子がプロダクト・デザイナーを目指して勉強中なので、一体、どんな職業なのか、個人的に興味津々です。

今日は、話題のキーター、AX-Edgeをデザインした、機構技術部シニアデザイナー、上杉哲也(うえすぎてつや)さんをご紹介します♪

上杉さんは武蔵美出身、上杉さんがご自分でおっしゃってたのは、「理系出身のデザイナーは理論的なのに対して、私は直感とか感覚で描いちゃうタイプなんですよ」とのことです。ホントかどうかは知らんです!

上杉さんのデザインは独特。
代表的なものを、編集部山本氏の解説付きで並べてみましょう。



HS-5
最大5人まで、ヘッドホンを使ってリハーサルやジャムセッション、録音を行える画期的なセッション・ミキサーです。自室や教室がスタジオになるスグレモノです。


JD-XA
ローランドが約30年ぶりにアナログ・シンセに着手した、アナログ×デジタルのクロスオーバー・シンセサイザーです。アナログ・シンセならではの音の質感と、デジタル・シンセが持つ多用途性を凝縮した妥協無き一台です。


RC-505
サウンドをループ録音で重ねてパフォーマンスする「ルーパー」。従来ギタリスト向けのフット・ペダル型でしたが、RC-505はビートボクサー、ボーカル、クラブ系アーティスト向けにデスクトップ・デザインになってます。


こうして並べてみると、皆さんも、ローランド製品の中で「これ、上杉さんデザイン?」って分かるようになりそうですよね。まるで藤子不二雄さん作品を、どちらが藤子・F・不二雄(藤本弘)さんでどちらが藤子不二雄A(安孫子素雄)さんか見分けがつくように。

デザインって「かっこよさ」と「操作性」がぶつかることはないんでしょうか?

そこにはいろいろ苦労されているそうですが、中でもバランスが取れたのは、BOSSのRC-505だそうです。

まず中心となる、5つのボタンを大きな丸にし、元々は縦型だったLEDをボタンの周囲に円にしました。それから細かい設定などの操作子を誤操作しないように段差を付けて上部にまとめ、大きなふたつの塊に見えるようにしました。

実は、上杉さんは、家電メーカーから転職して来られた方で、この製品デザインには、前職で「かんたんリモコン」を設計した経験が活かされたそうです。
なるほど!!

それはそうと、今回、RC-505のPVを初めて見たんですけど、むっちゃくちゃ面白いですね!!コレ。ボーカルを5パート重ねるルーパーという特殊な製品っていうことを、いろ〜んな映像効果を使って、目で見て分かるようになってます。

「ものすごくクオリティが高いけど、学園祭みたいにワクワクしながら作った作品」って感じ!

RC-505のPVを観る


ところで、上杉さんのデザインって、わたしはどうも「近未来SF的な何か」を感じてしまうんですね。

それもそのはず。

上杉さんは、MARVEL、スタートレックなどSF映画が大好きで、映画に出てくる宇宙船のコクピットやプロダクトをついつい見てしまうんですって!!

なるほど〜、そう言われてみると、なんかSFっぽい。
RC-505なんて横に広いダースベーダーみたいだし、HS-5なんて宇宙ステーションですよね(笑)。

これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

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