エアロ爺さん、発動!

配信日 2018・07・20

おはようございます。坪井佳織です。
ちょっと失礼します、「どりお、誕生日おめでとう♪」

すみません、今日が弟の誕生日だったもので…。
そうだ、メルマガを私物化したついでに、今日は父について書きます。

わたしの父は陸上自衛隊を退職しまして(でも、一人称は未だ本官)、現在は年金暮らしで毎日食って寝て、ブクブク太り、体のアチコチを痛めております。
母は専業主婦でしたが、公的な役員、体操、エアロビ、家庭菜園と、めちゃくちゃ多忙になり、すっかり父と逆転してしまいました。

ある日、母の相談が新聞に掲載され、切り抜きが置いてあったので、盗み見してみると、「ゴロゴロしている夫が目障り。わたしは三食配膳する家政婦。どうしたら?」と書いてありました。でも、それに対する回答は切り抜かれておらず、「母ってこういう人だよね(自分が載れば満足)…」と思ったものです。

ところが、父どころか母の人生も一変するできごとが起きました!
エアロフォンを手にしたことです。

今年の1月、このメルマガのネタのために、お年玉ならぬ「お年フォン」と称してかつてサックスを吹いていた父にエアロフォンをあげてみました(もちろん自分で買いました。ローランドさんは役に立たないメルマガ1本のために一介の爺さんに楽器をくれたりなんかしやしません)。

エアロフォンの取説を読みまくる父(1月のメルマガより)

めちゃくちゃ大喜びで演奏を始めた爺さん(父)でしたが、サックス特有の指使いをすっかり忘れており、「欠陥品じゃ!」などと騒いだ挙句、自分の間違いに気づいて平謝りしてきた、というところまでが、1月に配信したメルマガのあらすじ。

あれから半年。
爺さんのハマりっぷりはさらにパワーアップしてます。

まず、この譜面をご覧ください。爺さんが自分でポチポチと譜面ソフトで入力して作ったものですが、よーく見ると、1段目がC管のオーボエ、2段目がB管のサックス用に記譜してあります。つまり、エアロフォンで音色を変えて吹けるようになってるわけ!(電子楽器だから、トランスポーズすれば全部、同じ指使いで演奏できるんですけどね。まぁ、爺さんですから)

このような楽譜が、ぶっ通しで演奏すると6時間分になるそうです。
曲目、時間、ジャンルなどはオリジナルインデックスでまとめてあります。
何しろ無職の年金暮らしですから、時間はたんまりあります。

今日は本邦初公開!爺さんのエアロ制作スタジオをご紹介します。
本棚には、「ベースフレーズ」「リズムパターン」など、打ち込みの参考にする書籍が並んでいます。そうです!爺さん、ついに自分で伴奏をアレンジして打ち込みするようになってます。

ちなみに、電気スタンドを吊ってあるヒョロヒョロの紐は、「地震が来たときに頭の上に落ちて来て死んじゃいけんけぇ(広島出身)」とのことなのですが、その前に、隣のスチール本棚がガッシャーン!と来るような気がします。

1日2時間~6時間は練習しているそうで、実際、めちゃくちゃ上達してます(笑)。

ゴロゴロ爺さんに嘆いていた婆さんは、自分がボランティアとして活動する老人会で演奏会を企画するまでになりました!なんと、エアロフォンのおかげで敏腕マネージャーまでも誕生し、夫婦二人で活動しております。
(写真がボケてるのはアレです、老人会で老人が撮った写真だからです。ご容赦ください)

みなさん、親の老後が心配だったら「エアロフォン買って与える!」。
おすすめです。

経験者じゃなくても、リコーダーと一緒だから吹けます。何より、時間あるし。エネルギーあり余ってるし。

それではここで、爺さんの演奏を聴いてみてください。
ほんとに上手くなってて、ウケます。

>>エアロフォン・クラブを見る(要Facebookアカウント)

「ローランド・エアロフォン・クラブ」というFacebookのコミュニティで発表してみたところ、みなさまから温かいメッセージをいただきました。ありがとうございます♪

これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

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