英語キライが海外アーティストをくどいた!

配信日 2018・06・29

ハロー、エブリワン。
坪井佳織です。

今日はまず、この動画をご覧ください。

これは、5/9にライブ配信されたV-Drumsの新製品発表イベント「#TotallyDrums」の様子です。

ロサンゼルスから全世界に生配信されました。
流暢な英語でインタビューに答えているのは、TD-17製品開発リーダー、“英語が嫌いすぎて高専へ進学した”村井 崇浩(むらいたかひろ)氏です。高専は普通高校の半分くらいしか英語の授業がないからね。

そこまで英語が嫌いだった理由は、「だって、自分の生活に無縁じゃん。オレ、外国とか興味ねーし。行かねーし」。うん、子どもがよく言う理由のひとつですね。

英語キライなまま、ローランドに入社した村井青年は、ピアノの開発部門で「製品作りたい!開発リーダーやりたい!」と積極的にアピールしました。

そしたら、ローランドの海外支社社長が一堂に会するミーティングにいきなり「出てみろ」と言われまして、当然、「何言ってるか全然わからない地獄」に身を投じることになりました。

それで落ち込むわけではなく、「そっか!英語やれば開発リーダーになれるんだo(≧∇≦)o!!」。村井青年、たんじゅ…、いや、めっちゃポジティブです。

時は流れ、V-DrumsのTD-17を開発することになった村井さんは、コンセプトを「Best for practice」に定めました。

「V-Drumsをプロモーションするときって、クオリティに自信があるから“ステージパフォーマンスにも充分対応できる”って言うじゃないですか。

でも、TD-17クラスの製品の真実は、多くのドラマーにとって自宅練習用ってことですよね。
その真実にちゃんと目を向けたんです」

おぉ~、これは電子楽器業界ではだいぶ「王様は裸だ!」って言っちゃった感じですね。

そして、お客様の意見を伺うだけでなく、自分でもドラム教室に通い、徹底的に「練習しやすさ」を追及して開発しました。

「僕ね、どこを切っても平均点、何も突出してないのが強みなんですよ。

ザ・一般人。

だから、お客様からの情報を整理してニーズを探るときには、自分が「欲しい」と思える感覚も信じているんです」

いいぞ、村井さん、いけいけ~!!

今までのV-Drumsのパワフルでエネルギッシュなイメージを一新するため、若手の女性ドラマーにプロモーションしてもらおうと、部署内投票、満場一致で「YouTubeで人気のアニカ・ニールズさんがいい!!」と決まったそうです。

決まったっていったって…、「どうも~、ローランドのMuraiっていいま~す。Vドラム作りましたー、ビデオ出てくれませんか~?」って突然メールしても怪しさしかないですよね。

「世界中のローランドのネットワークを使って、“誰か、アニカさんと繋がりそうな人いない?”って聞いたんです。そしたら、UKの営業、ジュルスさんが“僕、ツテができるかも!”って」

コンタクトを取れる状況を作ってもらったものの、「とにかく村井さんがドイツに来て、顔見せて。それがヨーロッパのビジネスのやり方だから」と言われ、まぁ80%無理だろうと思いながら飛行機に乗ったそうです。

「ナイストゥミーチュー、アニカ。アイム・ムライ!」とか言って始まったんでしょうかね、知らんけど。

「創業以来受け継がれている、ローランドのアーティストに対する姿勢を提示しました。

つまり、雇い雇われの関係になって、“お金もらってるからヨイショしなきゃ!”って思って欲しくない。対等な関係になって、ちゃんと製品に対してダメ出しして欲しいんです、って、2時間、くどきました」

ん?
くどいた?
それ、英語で?

「はい、もちろんです。
身ぶり手ぶり、そしてジュルスがサポートしてくれて」

「2時間話してみて、本当にピュアでドラムが大好きな方なんだなっていうのが伝わってきて、TD-17のプロモーションには彼女しかいない!!って確信してました。OKの返事を聞く前に。

撮った映像の中で、唯一、素のアニカさんが見られる1本が僕の一番のお気に入りです」

その動画がこちらです。
正確さのスコアが出るゲームで、ヤラセなしに一発で100点取ったときの様子をそのまま収録したそうです。ぜひ終わり際(0:27から)のアニカさんの表情とリアクションを見てください。

今や1年のうち30日間くらいは海外に行っているという村井さん、「一番効き目があったと思う英語勉強法は、英語のポッドキャストを通勤の車中で毎日聞いたこと」だそうです。

では、シーユーネクストウィーク!
バ~イ!

これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

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