TR-1000 Rhythm Creatorは、アナログの温かさ、デジタルの緻密さ、自在なサンプリングを融合し、ジャンルを超えたパワフルな楽器へと進化しました。
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Oh御社!Hey弊社!
配信日 2018・03・08
突然ですがみなさん、どうして楽器メーカーが浜松に集中しているかご存知ですか?
静岡県北部の山で採った木材を、天竜川に流して浜松市に運び、木材加工技術が発展したからだそうです。浜松、天気いいから木もすぐ乾きますしね~。
ヤマハさん、カワイさん、鈴木楽器さん、ローランドだけではなく、小さな町工場でグランドピアノが作られていることも。おさんぽしていると、住宅街の中に唐突に楽器工場が建っていることがあるんですよ。
全国から浜松の楽器メーカーに就職してきた若者たちは、趣味:バンド活動って人が多いので、市内には練習スタジオやライブハウスがい~っぱいあります。夜の街では「御社」「弊社」という言葉がカジュアルに交わされております。
ほら、Facebookのやりとりもこんな(笑)。山中正さんは弊社RPG第2開発部(Roland Boutiqueシリーズ、AIRAシリーズ(緑色のシンセやDJ製品)などの開発部)所属のエンジニアです。
当然、弊社社員が御社社員さんとバンドを組むということも普通に行われています。音楽は会社の壁を超えます!
というわけで、弊社RPG開発部、星加敦史氏と、御社社員さん、和田理恵さんが組むユニットのライブへ行ってきました!バンド名はparDeux(パドゥ。フランス語で二人ずつって意味ですね)、ボーカルとギターのユニットなんですけど、技術を駆使しておもろい演奏をするのがコンセプトだそうです。
星加さんのこと、わたしはこっそり「和顔で寡黙なスティーヴン・タイラー」って思ってます。低い声でボソボソと話すんですけど、内容はすごく面白いです。ご本人は笑わそうというつもりはないかもしれません。
ボーカルの足元にもエフェクターがいっぱい。理恵さんは御社社員さんなので、MCのときにも弊社エフェクターのことは「某エスエスさん」とぼかしますが、全然ぼかされてないです。
これらのエフェクターは、星加さん所有のもので、このバンドのためにセッティングしてお貸ししているそうです。ギタリストからエフェクターを借りると使用法にも厳しいらしく、まずは「素踏み1,000回」やってから、初めて電源を入れさせてもらえるそうです。…というようなことをボソボソおっしゃるのが星加さん。
ギターのエフェクターは、星加さん制作のエフェクターボードに固定されています。ホームセンターで板を切り、黒く塗装して作られたそうです。「斜めに置いてある所がポイントや」とのことです。そして、このエフェクターボード、立つので、持ち運びに超便利。趣味だろうがなんだろうか、とことん使い勝手を追求するローランド魂。
パドゥでは、「バッキング鳴らしま~す」と低い声で言って、おもむろに「ポチッとな」とループステーションRC-30のPLAYスイッチを押すとドラムの音が鳴り始め、ベースやストリングスが重なって、もちろんギターも重なって歌が入ります。わたしはてっきり全部打ち込みでギターだけ弾いていると思ったんですけど、実は、GR-55のギターシンセ機能を使ってドラム以外はギターの弦にベースやストリングスの音をアサインして、リアルタイムで弾いていたそうです。
「えっ?全然気づかなかった!すみません!」と言ったら、「ま、結果的には一緒なんやけどな」とのことです。あぁ、だから常連さんはなんてことないところで盛り上がってたんだ!リアルタイムって知ってるから。
この日、満を持して自慢していた新しい機材がこちら。じゃん!
腕時計のように装着して、振動でテンポを感じるものだそうです。星加さん曰く「次の曲、どのくらいのテンポだっけ?」というとき、こっそりと確かめることができる、とのことなんですが、確かめるためにはスマホを開くので、そのときメトロノームアプリを見ればいいのでは…?ということは、たぶん言ってはいけないようです。
なんですけど、星加さん、これを自慢している最中にうっかりとダブルクリックしてしまい、設定が飛んだそうで、「紹介に終わりました」と寂しそうに外してました(笑)。
こちらが社内での星加さん。
個室になっている防音室がずらりと並んだ浜松研究所でソフトウェアを開発していらっしゃいます。社内では「ソフト屋さん」と言います。本当はもっと機材に囲まれたお部屋なんですけど、見せられないので、空っぽの部屋で取材。
1995年からずっとソフト屋さんで「嫌になりませんか?」って聞いたら、「趣味でソフト書く人っているやんね?それと同じくらい好き」だそう。
開発用のソフトって、お客さまが直接操作するわけではないので、なんだか遠い感じがします。「星加さん自身は演奏をされるわけですけど、そこと繋がってますか?要するに、演奏者のことを考えてソフト書いたりしますか?」
「あー、そりゃもちろん。そのソフトが搭載された機種をどうやってどういう場面で使いはるんかなーとか考えながら書いてますよ」
取材中、冷静な星加さんの感情がいちばん見られた瞬間でした!
ほら。ちょっとライブ見に行くと、弊社いっぱい。
みなさま、良い週末を。
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これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!
ライター・プロフィール
楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)
電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。
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