隠れてないのに隠れ家カフェ

配信日 2018・03・01

こんばんは、今日から3月ですね。
浜松の3月はもうすっかり春です。ぽっかぽかです。この時期、うっかり東京出張なんかあると、一人だけ上着がペラッペラで恥ずかしい思いをします。

さてさて。わたしの家は、ローランド本社工場から車で2分のところにあります。3日に一度は目の前を通ります。

今から4年ほど前のある日、「ローランドの向かいにカフェがあるので、良かったら行ってみてください♪」とメールをいただきました。ローランドの向かい…?橋と坂しか…

あった~~~~~!!!!!!!!

なんと1年も前からあったそうなのですが、とにかく目立たない!国道沿いなのに目立たない!隠れてないのに隠れ過ぎな控えめカフェ!!それがTONESです。

トネスじゃないです、トーンズ。ロゴも見てみて!Oに音符が。

そう、音楽好きなマスターが奥様と仲良く経営しています。

カレー、いちごのタルト、水出しコーヒー、どれも隠れるにはもったいない程美味しいです(隠れてないってば)。ローランド社員も短い昼休みに行って帰れるので、愛用しているそうです。

早速、ローランド社員3人と待ち合わせて行ってみました。
優しそうなマスターが、ひとりひとりの前にコップをコトンと置くのですが、それがなんていうか、すごくおっかなびっくり、全員が息を止めて見守ります。低姿勢で注文を取っていただき、お水のおかわりも会話の切れ目をめちゃ狙ってくださってます。狙い過ぎて、まるで聞き耳を立てているかのようになっちゃってます。

「すみません、慣れてなくて…。どのタイミングでおかわり注いだら良いか分からなくて…」

もう5年目なのに!
隠し切れない良い人っぷり(だから隠れてないって)。

TONESの中はいつもほのぼのと時が過ぎていきます。

ある日、店内に入ってすぐのギャラリースペースに、穏やかな風景写真が展示してあったので、お店に入ってしばらく眺めてました。
落ちついた店内のインテリア。
風景写真。
心地よく香るコーヒー。

…。

…。

いや、いいんですよ、いいんです。
季節も穏やか。

なのに、なんでしょうか、この、胸っちゅーか、耳に到来する、ザワザワ感…。なんかこう、腹の底にドゥシドゥシ響き、頭を縦に振りたくなる違和感。

ん?
ちょと待て。

すっごくかすかな、かすかな音で、BGMが…、

ハードロックやないかーい!!!

お客さんがローランド社員だけのときは、こっそりメタルやハードロックを流してるんでしょうか(笑)。すごく音量は小さいけど、ゴリゴリに歪んだギターとツーバスが控えめに鳴っております。

その後、お上品なマダムたちが店内に入ってきた途端、違和感なくサッとイージーリスニングに切り替わってました。スゴ技DJか!

マスターはギタリスト。ツェッペリンなどの70年代ハードロックをコピーしてて、好きなアーティストはスティーヴ・ヴァイだそうです。

改めてご紹介します。
じゃーん!
TONESマスターでーす!!

控えめでも隠れてもない!!!
いろいろ出し過ぎ!!!

全メニュー、ほんとに美味しいです。行ってみてください。
水、木曜定休です。
たまに変な時間で営業を切り上げる日は、夜、マスター夫婦のLIVE出演です。

>>TONESのホームページはこちら
http://tones-hrs.com/

これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

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