コピー派?オリジナル派?

配信日 2018・02・08

こんばんは、木曜の夕方、いかがお過ごしでしょうか。
…ですよね、忙しいですよね。日本中、仕事も勉強も家事も、誰もが忙しい時間帯ですよね。

ローランドの製造/開発部門は17:10に予鈴が鳴って、17:15が終了時刻なんですけど、わたしはよく間違えて予鈴で帰っちゃってました。当時の上司は、「おつかれさまでした〜(ニコ)!」とあんまりにも堂々と帰る姿に、「あれ?このあと別な事業所で仕事かな?」と思っていたそうです。
いえ、そのまんま呑み屋に出勤してました、ごめんなさい。

12月終わりのメルマガでアンケートを行いました。
「あなたはオリジナル派?コピー派?」という、今後の楽器作りにまったく関係ないご質問にも関わらず、ご協力、本当に嬉しいです。

みなさんの長くて熱いコメントを読んでいたら、おひとりおひとりにストーリーがあって、音楽活動って本当におもしろいなぁと思いました。

全部、ご紹介したいくらい…というか、むしろ、回答くださった方全員と飲み会開きたいくらいなんですが、今日はごくごく一部の方と文通したいと思います。

高校生ですがYMOのコピーをしていました。 ライブではボコーダーが使えるJD-Xiと小型ながら音作りが多彩なBoutiqueのJP-08を使っていました!

なんですか!ローランドの策略にまんまとハマっちゃってる模範ユーザーみたいな高校生じゃないですか!(編集注:そのような策略などありません!)ありがとうございます。YMOのコピーなんて、ローランドのエンジニアと一晩語れますよ。

オリジナル派です。富田勲に憧れてSystem 100Mとオープンリールのテープデッキを中学3年の頃に買ってもらって、ちまちまと作ってました。

いぃぃ??すごい!しかも中学生?!
わたしが明星と平凡から坂上忍を切り抜きながら、夕やけニャンニャンを見ていたころに、冨田勲て。

学生の頃に憧れていたシンセを社会人になった今、買いあさっています。たとえばJD-800、990兄弟、YAMAHA SY99、KORG 01/Wなど、、最近は90年代リバイバルブームということもあり、学ぶことの多い音が満載です。 制作スタイルは、オリジナルを主軸に、たまにリミックス(かなりマニアックな選曲)をバンド仲間としています。

おぉ、すごい王道の3機種!01/Wの音、いいですよね。それにしても今見ると仮面ライダーみたいな名前ですね。わたしもマニアックな選曲のオリジナルアレンジが大好きなので、わかります〜。

メルマガ、毎回楽しく拝見させて頂いています。今回はカスブチくんの音楽生活、興味深く拝見させて頂きました。趣味がそのまま仕事に直結しているのがとても羨ましいです。

ありがとうございます。ほんと、ローランドって趣味が仕事になってる人がすごく多いんです。音楽だけじゃなく、工作大好きな人も多いです。

コピー&カバー派です。 子供が通う幼稚園で、子供たちが歌う曲をV-Accordion(FR-3sb)でいろんな音色を混ぜながらイベントがあるたびに弾いてます。 幼稚園のパパで組んだバンドメンバーで弾いています。

いやいや、こんな素敵パパが世の中にいるんですか。わたしも息子が通う高校で保護者のローランド社員に「バンド組もう!」と持ちかけてるんですけど、華麗にスルーされてます(笑)。

ずっとコピーバンドでした。CASIOPEA(3rd含む)、DIMENSION... ただ浜松の某社さん系機材が多く、Rolandさんの機材のご縁は… あ、中古で手に入れたSVC-350を使ったことはあります(汗)。

なんですと?(ジロ)
いやいや、うそです、それなのにメルマガは登録してくださって嬉しいです!

現在私はカバーバンドが4つとオリジナル1バンド掛け持ちしています。 カバーのジャンルは60~70年代洋楽ロック、オリジナルはブルース寄りなロックといった感じでしょうか。 現在足元のエフェクターには・・・ローランド製品はございません・・・ すいません~

60〜70年代洋楽、いいですよね〜!
お足元のエフェクターは、もしや、BOSS製品ではございませんか?BOSSはローランドのブランドですよ〜。意外とご存知ない方がいらっしゃいます。違うかな??

オリジナルを作ったと思ったらどっかで聴いた様な曲ばかりになって創作のセンスが皆無だと気付き(悲)専らロックの名曲ソロを弾く日々

わかりすぎる!
ものすごく良い1フレーズだけできて、それ以上、曲にならないこともありませんか?

スタジオとかにジャズコあると安心します。 JC-160とか音圧スゴイ。。。 とにかく、Roland/BOSSの製品は堅牢で信頼性があります。

ありがとうございます!わたしもそう思います。
スタジオ機材、重要ですよね。

オリジナルでありたいです。尊敬するアーティストが沢山います。なりきりたい気持ちは大変よく分かります。今でも油断すると揺れ動きます。でも、「私は彼らから何を感じとったんだ?」と自問自答した時、生産者側の人間を自称する者としましては、オリジナルでありたいと思うのです。

まさにオリジナル道って感じですね。なんていうか、スタイルというか生き方にも通じるものがありそうです。

歌本(っていうんですか?あの分厚い、歌詞とコード書いた雑誌)で既存の名曲を弾きながら、「なんでこんな、絶妙なタイミングと組み合わせで、コードを入れてくるんだろう、ああ、ここが好き、ここがイイんだよね〜〜」なんて、ひとり悦に入りながら好きなところを何度も弾いて味わってみたり。

わー、そうそう。ほんと、12音の組み合わせとタイミングで、まだまだ聞いたこともないスイートなメロディが生まれてるなんて、奇跡のようです。

坪井さんとはほぼ同年代だと思いますが、節操なくサザンとユーミンのコピーバンドを掛け持ちしております(笑) 中学の時に深夜テレビでサザンのミス・ブランニュー・デイを弾く原さんの手元を見てこれだ!と思ったのがシンセを始めたきっかけでした。当時はDX7が全盛でしたが当然手が届かず、普及型のDX21をいじり倒してました。

同年代です!ミス・ブランニュー・デイもDX7も、夢に見る姿の良さと美形のブルー・ジーンです。

面白かった〜〜〜!!!
まだまだ、本当に全部、ご紹介したいです。

みなさん、ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。

これからも全力でゆるい楽屋ばなしをお届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

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