メルマガ「ローランドの楽屋にて」

読めば後からジワジワと、きっとクセになる。
毎週木曜朝7時に全力でゆるくお届け中です!!

すごく真面目な方、忙しい方は登録しないでください!

メルマガに
登録する

ヤバいシンセ新製品、
キタ―――(゚∀゚)―――― !!

ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい!!
マジでヤバい!
ガチでヤバい!
シンプルにヤバい!!

・・・あ、すみません。
こんばんは、坪井佳織です。
なんでもかんでも「ヤバい」で済ませる息子のボキャ貧に嘆く母です。

薄々お気づきかと思いますが、わたしねー、読者の皆様のシンセ愛に申し訳ないくらい、シンセ・オタクではないんですよ〜。
「新しいシンセだよー」とか言われても、とりあえずヴァン・ヘイレンのJUMPのイントロ弾くだけの、サラリとしたお付き合い。

なのですが、わたしでも分かります、このたび、ものすごいシンセができた!ってこと。
じゃーん!本日発表、JUPITER-XとJUPITER-Xmです!

何しろ、このご時世に、「コストがいくらかかってもいいから、世の中をアッと言わせる、最高のシンセを作ろう!」という、モノづくりありきのコンセプトで企画された機種らしいのです。

「コストがいくらかかってもいいから」なんて、誰が言えると思います?

そうです、社長です!!

三木社長は、数々のローランド製品を世に送り出した、元開発者です。そして、シンセ・オタクでもあります。

社長に就任され、てっきりおとなしく経営だけやってるのかと思ってたら、社内の生え抜きシンセ・オタク・エンジニアを集め、が〜〜〜〜っつりと新シンセを開発させていました!

「社長になったから、これまでの常識とか制限を一切無視して、技術者としてやりたかったこと全部にチャレンジしたんですよ」

「チャレンジした」ではなく、シンセ・オタク・エンジニア、略してSOEに「チャレンジさせた」が正解ですから。最高の職権乱用です。

「そしたら、想像よりずっとヤバいのができたんだよね」とのことです。

あ、嘘です、社長は「ヤバい」とか言いません、うちの次男だけです。

まず驚いたのが、こちらに印刷された機能名↓

(写真はJUPITER-Xm)

JUPITER、JUNO、JX、SH、XV、RD
PRELOADED MODELS、つまり、「こんだけの歴代シンセ、入れときました!」ってことですよね。太っ腹です。気前のいい魚屋のようです。

社長自身が「もし、自分が今からシンセやろうかなっていう初心者だったとしたら、それぞれ個性あるシンセってことは分かってるけど、全部は揃えない。きっとソフト・シンセ買うだろうなと思ったから、欲しいものは入れといた」とのことです。

これらの6機種の音にかけるフィルターなんですけどね、見てコレ↓。

(写真はJUPITER-Xm)

VINTAGE FILTERのR、M、Sって・・・、RはRolandだよね? えっと、Mは博士のお名前で、Sは・・・、ゴクリ。

全部バレバレですよね、シンセ・オタクなら。

これ、中に温度センサーが入っているらしいです。
はい、普通は要らないです、シンセには。天ぷら鍋じゃないんだから。

なんと、室温によってピッチが不安定になるという、ビンテージ・シンセの特徴を忠実に再現するために入っているそうです!シンセ開発って面白い!!誰がそんなこと思いつくんでしょうか?!・・・そうです、シンセ・オタク社長です。

「あれ?
だって、ピッチは安定した方がいいからデメリットですよね?」

「機能的にはデメリットだったのに、この不安定さが音楽的にはメリットなんですよ。 アナログっていうのは、アコースティック楽器と同じように、簡単に同じ音が出ないというのが魅力なんです」

あと、「新品未使用状態のJUPITER-8」 や「30年使い込んだJUNO-106」とかにできるらしいです。

え?時空を超えるってこと?タイムマシン?

ごめんなさい、オタク社長がおっしゃっている意味が全然分かりませんでした(汗)。

きっと、読者のみなさまの方が理解できると思うので、サイトを熟読してみてください!

アナログ・シンセをデジタルで再現するとき、これまではマイコン制御だったので、どうしてもエンベロープにカクカクとした段階ができていました。

どうすればカクカクしないか、エンジニアならもう分かっていたんです、「やれるもんならやりたいけど、莫大な金がかかる」って。

で。

やっちまいました、社長。
専用チップを開発しちまいました。
猛烈な速度で処理させてるらしいです。

「ローランドにしかできない、夢のシンセ作るぞ!」

言うだけじゃなく、ほんとにやっちまったわけです。

来週は、なぜ、どうやって、このようなシンセを開発するに至ったのかという秘話と、さらなる驚きの機能をお届けします〜♪
お楽しみに!

ライター

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

こんなメールが届きます

これからも全力でゆるい楽屋ばなしを
お届けしてまいります!

ライター・プロフィール

楽屋の人:坪井佳織 (つぼい かおり)

電子ピアノや自動伴奏の開発に携わっていた元ローランド社員。現在、本社近くでリトミックを教えています。元社員ならではの、外でも中でもない、ゆるい視点でメルマガを執筆しています。どうぞよろしくお願いします。

メルマガ「ローランドの楽屋にて」

もちろん無料です。

登録解除はいつでも簡単にできます!