ヤバいシンセ新製品、
キタ―――(゚∀゚)―――― !!
ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい!!
マジでヤバい!
ガチでヤバい!
シンプルにヤバい!!
・・・あ、すみません。
こんばんは、坪井佳織です。
なんでもかんでも「ヤバい」で済ませる息子のボキャ貧に嘆く母です。
薄々お気づきかと思いますが、わたしねー、読者の皆様のシンセ愛に申し訳ないくらい、シンセ・オタクではないんですよ〜。
「新しいシンセだよー」とか言われても、とりあえずヴァン・ヘイレンのJUMPのイントロ弾くだけの、サラリとしたお付き合い。
なのですが、わたしでも分かります、このたび、ものすごいシンセができた!ってこと。
じゃーん!本日発表、JUPITER-XとJUPITER-Xmです!

何しろ、このご時世に、「コストがいくらかかってもいいから、世の中をアッと言わせる、最高のシンセを作ろう!」という、モノづくりありきのコンセプトで企画された機種らしいのです。
「コストがいくらかかってもいいから」なんて、誰が言えると思います?
そうです、社長です!!

三木社長は、数々のローランド製品を世に送り出した、元開発者です。そして、シンセ・オタクでもあります。
社長に就任され、てっきりおとなしく経営だけやってるのかと思ってたら、社内の生え抜きシンセ・オタク・エンジニアを集め、が〜〜〜〜っつりと新シンセを開発させていました!
「社長になったから、これまでの常識とか制限を一切無視して、技術者としてやりたかったこと全部にチャレンジしたんですよ」
「チャレンジした」ではなく、シンセ・オタク・エンジニア、略してSOEに「チャレンジさせた」が正解ですから。最高の職権乱用です。
「そしたら、想像よりずっとヤバいのができたんだよね」とのことです。
あ、嘘です、社長は「ヤバい」とか言いません、うちの次男だけです。

まず驚いたのが、こちらに印刷された機能名↓

(写真はJUPITER-Xm)
JUPITER、JUNO、JX、SH、XV、RD
PRELOADED MODELS、つまり、「こんだけの歴代シンセ、入れときました!」ってことですよね。太っ腹です。気前のいい魚屋のようです。
社長自身が「もし、自分が今からシンセやろうかなっていう初心者だったとしたら、それぞれ個性あるシンセってことは分かってるけど、全部は揃えない。きっとソフト・シンセ買うだろうなと思ったから、欲しいものは入れといた」とのことです。
これらの6機種の音にかけるフィルターなんですけどね、見てコレ↓。

(写真はJUPITER-Xm)
VINTAGE FILTERのR、M、Sって・・・、RはRolandだよね?
えっと、Mは博士のお名前で、Sは・・・、ゴクリ。
全部バレバレですよね、シンセ・オタクなら。
これ、中に温度センサーが入っているらしいです。
はい、普通は要らないです、シンセには。天ぷら鍋じゃないんだから。
なんと、室温によってピッチが不安定になるという、ビンテージ・シンセの特徴を忠実に再現するために入っているそうです!シンセ開発って面白い!!誰がそんなこと思いつくんでしょうか?!・・・そうです、シンセ・オタク社長です。
「あれ?
だって、ピッチは安定した方がいいからデメリットですよね?」
「機能的にはデメリットだったのに、この不安定さが音楽的にはメリットなんですよ。
アナログっていうのは、アコースティック楽器と同じように、簡単に同じ音が出ないというのが魅力なんです」
あと、「新品未使用状態のJUPITER-8」 や「30年使い込んだJUNO-106」とかにできるらしいです。
え?時空を超えるってこと?タイムマシン?
ごめんなさい、オタク社長がおっしゃっている意味が全然分かりませんでした(汗)。
きっと、読者のみなさまの方が理解できると思うので、サイトを熟読してみてください!
アナログ・シンセをデジタルで再現するとき、これまではマイコン制御だったので、どうしてもエンベロープにカクカクとした段階ができていました。
どうすればカクカクしないか、エンジニアならもう分かっていたんです、「やれるもんならやりたいけど、莫大な金がかかる」って。
で。
やっちまいました、社長。
専用チップを開発しちまいました。
猛烈な速度で処理させてるらしいです。
「ローランドにしかできない、夢のシンセ作るぞ!」
言うだけじゃなく、ほんとにやっちまったわけです。
来週は、なぜ、どうやって、このようなシンセを開発するに至ったのかという秘話と、さらなる驚きの機能をお届けします〜♪
お楽しみに!