シンセの隙間で寝る男
メリークリスマス!
あっという間に年末。年末のテレビと言えば、毎年楽しみなのはAKR47、そう、赤穂浪士四十七士、忠臣蔵ですよね。わたしがいちばん心に残ってるのは、キムタクが演じた堀部安兵衛です。朝から失礼します、坪井佳織です。
今日は、メルマガ初のシリーズ企画を考えてみました。題して「ローランド社員・オタク訪問」!!
ローランド社員の中に潜む、あんなオタク、こんなオタク、いろいろ訪問してみようと思います。どうですか、興味あります?ないですよね。どうでもいいことを真面目に取材しようと思います!
では早速、第一弾「シンセの隙間で寝る男」をお送りします。
彼の名は粕渕政希(かすぶちまさき)氏。 本人は「トレンディー粕渕と呼んでくれ」と言ってましたが、コンプライアンス的にヤバそうな気がするので、以下、カスブチくんとします。

カスブチくんは、新卒(大学院)採用入社3年目、機構技術部で鍵盤ユニットを担当してます。住んでるところは、ローランド本社の向かいにある細江寮の一室です。そこに築き上げたシンセの要塞の奥にベッド。まさにシンセの隙間で寝る男。

写真に写っている機材をざっと見渡してみましょう。
スタンドの下からRD-2000、VR-09、SYSTEM-1m。
壁に立てかけてあるのが、SH-201、K●RGさんのKRON●S(ええシンセや♡)。机の上にはV-Synth XT、Fantom-XR、TR-8、TB-3、Quad Captureなどなど。 エフェクターはBOSS製品のST-1 Power Stack、RC-30 LOOP STATION。
デロンギのエスプレッソマシンなどでオサレ独身貴族を装ってはいますが、よぉく見ると、ガンダムMkII 3号機(エゥーゴカラー)やねんどろいどYMO増殖バージョン初音ミク、ベッドの上方にはビックカメラの紙袋。隠し切れない何かが漂っています。

「アニメすき?」って聞いたら、「嫌いな人なんかいないんじゃないスか?(キリッ)」とのことです。何が(キリッ)なのかは、分かる方にしか分からない誇りがありそう。
この要塞を見ると、モノとしてのシンセコレクターかなと思ったんですよ。そうしたら、意外にも演奏から入った人でした!ヤマハ音楽教室さんで、例の、手も足も使うでかい鍵盤楽器(商品名自主的に自粛)を習ってたそうです。ここ出身のシンセプレイヤーは多いですよね。実はわたしもお世話になりました。
ローランドに入社したのは、元々の性格「なんでも自分でやってみたい!自分で作ってみたい!」からだそうで、要するに「弾いてたら作ってみたくなっちゃった」らしいですよ。
こちらが制作ブースです。

今まで採用したボーカリストは、巡音ルカさんと結月ゆかりさん。落ちついた感じの声が好きなんだけど、現在、10周年記念ということでミクちゃんを独居要塞へお招きしようか絶賛悩み中だそうです。
「恥ずかしながら…」と恐縮してましたが、せっかくだから作品を紹介しようと思います。

聴かせてもらった最初の印象は、「バンドで演奏できそう!」です。DTMやボカロって生の演奏では不可能なこと(めっちゃ速いとか、恐ろしく音域が広いとか)ができるのが特徴でもあり魅力でもあると思うのですが、カスブチくんの曲は、そのまんまバンドで再現できそうです。実際にバンド活動もしてて、好きなアーティストはフジファブリックとのこと。
絵も動画も作詞作曲も全部オリジナル。ここでも「なんでも自分でやってみたい!自分で作ってみたい!」の精神発揮です。ハードからソフトまで、とことんモノ作り好きなんですね。
わたしはオリジナルを作り出す人はどんなジャンルでも(芸術、文学、科学など)すごいなぁと尊敬します。わたし自身はカバーやアレンジが主流なので…。ま、どちらも楽しいですよね。
ここでみなさんに質問!
みなさんの音楽活動は、オリジナル派ですか? それとも、コピーorカバー派ですか?