多くの人々に受け入れられたリズム・マシン
TR-606は1981年にリリースされたプログラマブル・リズム・マシン。もともとはTB-303 Bass Lineの相方として開発され、そのコンパクトなサイズ感、手ごろな価格帯、使いやすさによって、それまで高かった音楽制作のハードルをさげることに貢献し、多くの人々に受け入れられました。
唯一無二のサウンド
ミッドレンジが豊かなキック・サウンド、跳ねるようなタム・サウンド、焼き付くようなハイハット・サウンドは、DIYミュージシャンの心を打ち、80年代のニュー・ウェーブやパンク・ミュージックから、エレクトロニック・スタイルの音楽まで様々なジャンルに登場します。こうした音楽が現在ではクラシック・トラックとなっており、ミュージシャンはいまなおTR-606のサウンドを探し求めています。
まるで実機をプラグインしたような再現性
中古市場ではオリジナルのTR-606は、年々探し当てることも難しくなり、見つけたとしてもかなりの高値になっています。TR-606プラグインはローランド独自のACB(Analog Circuit Behavior)テクノロジーによって、オリジナルのアナログ回路を再現しました。サウンドが同じであるだけでなく、ディテールやふるまいまで当時のTR-606そのものです。それだけでなく、現代のミュージシャンやプロデューサーの制作環境に合わせ、使い勝手の良い新たな機能も追加し最適化されています。
- 各インストにTuning、Decayのパラメーターを追加。さらに内部回路をブーストさせるオーバードライブも搭載。
- オリジナルのステップ・シーケンサーを再現しながらもレーンを追加。より速いプログラミングが可能に。
- 各パターンに8種類のバリエーションを備え、飽きさせないビートを作り続けることが可能。
- プラグインから直接DAW上のプロジェクトへオーディオ/MIDIパターンをドラッグ&ドロップ。
- フラム、サブ・ステップ、ソフト・ヒッツによってシーケンスやフィルの細かなエディットが可能。
- 各インストはラスト・ステップの設定とシャッフル設定が可能。プログラムを変更することなく、ビートを鳴らすタイミングを変えたり、絶妙なハネを演出することができます。
ハードウェアとの連携
TR-606プラグインは、ハードウェアであるRhythm Performer TR-8SやBoutique TR-06と連携することもできます。TR-8S側からTR-606プラグインへパターンを送ったり、DAWで作成したビートをハードウェアへ送ってライブ・パフォーマンスに使用することも可能。またTR-06の場合には、あらかじめコントロール・マッピングもされていますので、ソフトウェアのコントローラーとして使用することもできます。
Roland Cloudに登録してTR-606プラグインをはじめとした数々のソフトウェアをお楽しみください。TR-606に興味がありましたら、その兄弟モデルでダンス・ミュージックの定番、TR-808やTR-909のソフトウェアもぜひチェックしてみてください。