VJソフトウェアの定番「motion dive.tokyo」
現在、ライブハウスやクラブなどでは、音楽やステージング、照明などによる演出だけでなく、映像演出も欠かせない大切な要素となっています。大型プロジェクターやスクリーンが常設されているところも多く、音楽やステージ進行に合わせて効果的な映像演出が行われています。なかでも、さまざまな映像ソースをEDIROL V-4などのビデオ・ミキサーでリアルタイムに切り換え/ミックスしたり、映像エフェクトを加えるなど、VJの活躍の場は大きな広がりを見せています。
また、現在のVJシーンでは映像を送出する機器として、あるいは、映像の切り換えやエフェクト用機器としてパソコンが使われることも多くなってきています。パソコンの処理能力の向上で、映像の記録/編集から、リアルタイムでの映像送出/ミキシング、エフェクト処理までもが行えるようになっています。
そのようなVJソフトウェアのなかでも、1998年、パソコンによるVJ黎明期に誕生し、現在のVJシーンを築き上げてきたのが(株)デジタルステージの「motion dive」です。多彩な動画/静止画/オーディオ・ファイルに対応し、さまざまな素材を自在に組み合わせることが可能な「motion dive」がバージョン・アップを重ね、さらに優れた操作性とユーザー・インターフェースを備えた「motion dive .tokyo」に進化。VJを始めてみたいエントリー・ユーザーから、トップVJアーティストたちまで広く支持を得ています。
専用コンソールMD-P1とのコンビネーションで操作性を格段に向上
リアルタイム性が重視されるVJパフォーマンスの際に、マウスによる操作や、パソコンのキーボードを使ったショートカットではなく、「DJミキサーのように操作したい」というVJたちの声に応えるのが、EDIROL製の専用コンソールMD-P1を組み合わせた「motion dive .tokyo Performance Package」です。
motion dive .tokyo Consoleと名付けられたMD-P1は、USBケーブルでパソコンに接続するだけで、パッケージに収録された最新版のmotion dive .tokyo Console Edition専用のフィジカル・コントローラーとなります。USBバス電源を採用しているので、専用電源も不要。シンプルなセッティングで、アクティブなVJパフォーマンスを展開できます。
クロスフェーダーでは、A/Bロールの2つのチャンネルを自在にミックスすることが可能。A/Bスイッチングだけでは表現できないチャンネルのミックスをリアルタイムに制御できます。また、A/Bチャンネルのサブ・ムービーの切り換えやスクラッチなども、専用ボタンで直感的な操作が可能。機能を自由に割り当てられるアサイナブル・コントロール・ノブや、トータル・フェーダー・コントロール・ノブなど、専用ハードウェア・コンソールならではの操作感を実現します。
そのほかにも、クリップの呼び出しやBPMシンクのオン/オフなど、まさにDJミキサーを操る感覚でVJパフォーマンスが行えます。
motion dive.tokyo Console Editionは、外部からのMIDI情報に応じて映像を生成するMIDI noteやA/Bチャンネルの上に別映像を合成できるACTIONなどのプラグインをこのパッケージのためにカスタマイズ。ライブラリーにはトップ・クリエイターの手による500以上のクリップも追加しています。あわせて機能解説や使いこなしのテクニックを収録したDVDビデオも付属しています。
V-LINK対応で音と映像の連携パフォーマンスを実現
「motion dive .tokyo Performance Package」はV-LINKに対応し、MD-P1のMIDI INに外部の対応MIDI機器を接続すれば、motion dive .tokyoの多彩な機能をコントロールできます。例えば、V-LINK対応機器の一例としてサンプリング・ワークステーションRoland SP-606を接続すれば、SP-606のパッドやコントロール・ノブの操作でmotion dive .tokyoのA/Bチャンネル切り換えやプラグインのコントロールなどが可能。このほかFantom-Xシリーズ、BR-1600CDなどのV-LINK対応機器との組み合わせで「音楽」と「映像」がシンクロした演出が実現します。