高水準のウェーブを詰め込んだ新開発の大容量音源システム。
Fantom-G7は、Fantom-Xシリーズに比べて2倍のウェーブ容量を誇る新開発の音源システムを搭載。贅沢な内蔵ROMによりサウンド面を大幅に強化し、キーボード・シンセサイザーとしての表現力をさらに向上させました。
中でも、ステージ・キーボードとして最も使用頻度の高いピアノ音色には、特別なこだわりを持って設計。新規サンプリングによる、88鍵ステレオ・マルチサンプリングのアコースティック・ピアノ音色は専用機に迫る高いクオリティを実現し、上質のピアノ・サウンドをステージ上から響かせます。
その他、ローランドの遺伝子を受け継いだパワフルかつ繊細なシンセサイザー・サウンドや、楽曲制作には欠かせないドラムやベース、ストリングスなどのベーシックなサウンドも強化。音楽ジャンルを選ばない幅広い活躍が期待できます。
さらに、Fantomシリーズで培われたサンプリング機能も搭載。Fantom-X同様の統合的なシンセサイザー/サンプラー環境で、自由度の高いパフォーマンスと音楽制作が可能です。
プロフェッショナルの要求に応える強力な演奏表現力。
Fantom-G7は、さまざまなキーボード・プレイヤー/クリエイターたちからの幅広い演奏表現のニーズに応えるため、音源の発音方式をブラッシュ・アップしています。従来ではパッチを切り換えた際に、リリース音も同時に消失していましたが、Fantom-G7では元の音の余韻を残したままパッチを変更することが可能。例えば、ストリングスの余韻をダンパー・ペダルの操作で残したまま、ピアノの音色に切り替えることができるなど、セクションごとに音色を変更するような複雑な演奏も、不自然な音切れを起こすことなくスムーズかつナチュラルに行えます。
さらにピッチ・ベンド機能も進化。ベンダー・レバーの操作で、すべての音をピッチ変化させるのではなく、最後に指先で弾いた音だけをピッチ・ベンドさせる演奏が可能。まるでギターのチョーキングのようなベンド効果が得られ、シンセ・サウンドやギター・サウンドでのプレイへの活用など、奏法のバリエーションが大きく拡大します。
新エクスパンション・ボードARXシリーズの増設が可能。
Fantom-G7は、新エクスパンション・ボードであるARXシリーズに対応。拡張スロットに2枚のエクスパンション・ボードを搭載することができます。
ARXシリーズは、新開発されたSuperNATURALの音源拡張用ボード。特化された音源パラメーターやエフェクト、ユーザー・インターフェースなど、ただの音色追加にとどまらず、音源の追加、発音数の追加、専用グラフィック・ユーザー・インターフェースの提供など、まさに音源エンジンそのものの拡張が可能です。ARXシリーズは、「ARX-01 Drums」、「ARX-02 Electric Piano」に続き、順次リリース予定。リアルタイムでの演奏表現や音楽制作能力など、Fantom-G7の魅力をさらに引き立てるラインナップを予定しています。
最大22系統の高品位エフェクトによる贅沢な音づくり。
Fantom-G7は、エフェクト機能も従来に比べ大幅にパワー・アップ。いずれのモードでも、常にパッチごとにかかっているMFX、アサイナブルMFX、コーラス、リバーブ、インプット・エフェクト、マスタリング・エフェクトなど、最大22系統の高品位なエフェクトで、積極的なサウンド・メイキングから楽曲制作の仕上げまで、幅広い活用が可能です。
Fantom-G7の内蔵パッチは、すべての音色にあらかじめひとつのマルチ・エフェクトをスタンバイ。各音色に最適なエフェクト・セッティングで、サウンドのクオリティをさらに高めています。もちろん、スタジオ・モード(マルチティンバー・モード)時でもそれぞれのエフェクトは健在。どのモードでも変わらない音色再生が可能です。
また、音づくりの仕上げには欠かせない空間演出には、今回新規に開発されたリバーブを搭載。従来のエフェクティブなリバーブに加え、Fantom-G7に搭載のリバーブは“空間”を意識して設計。みずみずしく透明感のある、リアルなリバーブ・サウンドが付加できます。
さらに、音楽制作で大きな威力を発揮するマスタリング系エフェクトも内蔵。楽曲の最終的なクオリティ・アップを支援します。
MIDIとAUDIOを完全統合した最大152トラックの新開発シーケンサー。
Fantom-G7は、音楽制作を強力に支援する新開発シーケンサーも搭載。オーディオ24ステレオ・トラックと最大128トラックのMIDIとラックで、MIDI/オーディオを組み合わせた大規模な楽曲の制作が可能です。
オーディオ・トラックは、ハイ・スペックなマルチトラック・レコーダー専用機にも匹敵する24ステレオ・トラックを装備。本格的なオーディオ再生能力により、ボーカルやギターなどのオーディオ・パートを駆使した多彩な曲づくりが行えます。
また、オーディオ・トラックとMIDIトラックの連携もさらに強化。オーディオ/MIDIトラックの混在と同時視認を可能とし、USBマウスによりコピー、ムーブなど、DAWライクな制作フローが実現。さらにテンポの変更などに伴うタイム・ストレッチにも柔軟に対応し、オーディオとMIDIを意識することのないシームレスな環境で楽曲制作に集中できます。
ステレオ・ライン入力専用端子とマイク/ギター入力専用の外部入力端子には標準/XLRタイプのコンボ・タイプを採用。コンデンサー・マイクを接続できるファンタム電源や、ギター/ベースをダイレクトに接続可能なハイ・インピーダンス入力にも対応しており、あらゆる入力ソースに合わせたレコーディングが可能です。
超大型8.5インチTFTワイドVGA液晶ディスプレイを搭載。
Fantom-G7は、広視野角/高輝度の超大型8.5インチTFTワイドVGA液晶ディスプレイを搭載。ライブや制作作業などでの視認性や情報一覧表示性が大幅に向上し、さらに快適な使用環境を約束します。
8.5インチのワイドLCDは、ハードウェア・シンセサイザーとしては世界初となる800×480ドットによる飛躍的な高解像度を実現(Fantom-Xシリーズの4倍以上)。シーケンサー画面ではトラックの拡大/縮小表示が可能で、制作現場での作業効率も格段に向上しています。
また、フルカラーによる緻密な色彩により、ウィンドウを半透明化させるなどの繊細な表示も可能。これまでのワークステーション・シンセサイザーでは難しかった多彩な情報表示能力と美麗なグラフィックによる快適な操作を行うことができます。
USBマウスにも対応。ユーザー・インターフェースを大幅強化。
Fantom-G7は、市販のUSBマウスを接続して使用することも可能。超大型LCDとの組み合わせにより、PCベースの操作環境に匹敵する快適なオペレートが行えます。
もちろん、ハードウェアならではの便利な操作子も充実。ファンクションを新たに追加したことで、サンプル・トリガーを含めた16通りの使い方ができるパッドは最高の打感を追求して新開発。スピーディーな操作を可能にする一体化されたジョグ・ダイヤル&カーソル・ボタンなど、使い勝手を向上させたコントローラー群による直観的な操作をサポートします。
また、Fantom-G7では4つのアサイナブル・ノブのほか、8本のスライダーを新たに装備。シーケンサー時にはフェーダーとしても機能し、ダイレクトなボリューム・コントロールが可能です。
アルミ・パネルによる堅牢なデザインと、優れた演奏感を実現する新開発鍵盤。
Fantom-G7は、堅牢設計のアルミ・トップ・パネルを採用。まばゆいライティングが光るライブ・ホールや、落ち着いた雰囲気のスタジオなど、どんな環境にもマッチする高級感あふれるデザインとなっています。
演奏の要である鍵盤部もFantom-G7に合わせて新開発。世界中のキーボーディストからのヒアリングをもとに新設計された、最新のおもり付きキーボード鍵盤を採用し、こだわりのタッチによる快適な演奏が行えます。
USB AUDIO/USB MIDIに対応。USBメモリーでバックアップも可能。
Fantom-G7は、Fantom-Xでも装備されていたUSB MIDI機能に加え、USB AUDIO機能も新たに搭載。DAWソフトウェアとの間でオーディオのリアルタイム送受信が可能です。もちろん、パソコンとのファイル転送もサポート。付属の専用エディターはVSTi/AUプラグインにも対応で、パソコンのDAWソフトウェアと強力に連携します。
また、USBホスト端子にはUSBメモリーを接続可能。プロジェクト・データやパッチ・データなどのセーブ/ロードが行えます。