EC-10MELCajon Mic Processor

展示店を探す

アコースティック・カホンを電子カホン
に変える、魔法のマイク・プロセッサー。

EC-10M は、アコースティック・カホンの音を専用のクリップ・マイクで拾い、さらに電子音を重ねて鳴らすことができる、画期的なカホン専用マイク・プロセッサーです。
あなたのカホンの音がリッチになるのはもちろん、タンバリンやシェイカー、ジャンベをはじめ、エレクトロニック・ドラムなど多彩な音を鳴らすことができます。つまり、あなたのカホンが世界中の打楽器になるのです。ミニ・カホン、ダンボール箱、アコースティック・ギターなど、クリップがはさめるものなら何でも取り付け可能です。すべてのカホン奏者に新しい体験を提供する、これはカホンの「再発明」です。

Standard Features Concept Movie

専用クリップ・マイクを取り付けるだけで、
電子カホンになります。

セッティングはとても簡単です。アコースティック・カホンのサウンド・ホールに付属の専用クリップ・マイクを取り付けるだけで、アコースティック・カホンの音に EC-10M の電子音を重ねて演奏できます。タンバリンやスルド、スプラッシュ・シンバルなどの打楽器や、アコースティック/エレクトリック・ドラムの音色などに加え、アンビエンスを含んだアコースティック・カホンの音色も内蔵。マイク入力されたアコースティック・カホンの音にさらにカホンの音色を重ねることで、太いサウンドで演奏することができます。

軽量・コンパクト、電池で 5 時間動作します。

本体は 500g と軽量・コンパクトで、さらに電池駆動にも対応。ライブなどに気軽に持ち出せます。付属の専用クリップ式コンデンサー・マイクはとてもコンパクトでマイク・スタンドも不要なので、狭い場所での演奏にも対応します。また、EC-10M はアコースティック・カホンの音を出力するプリアンプとしても使用可能。ライブハウスなどでの PA セッティングも素早く完了します。

キック・トリガー・パッドをつなげば、
両手両足を使った演奏ができます。

EC-10M にはキック・トリガー・パッドを 2 つまで接続可能。フット・ボタン A / B に割り当てられている音色をキック・トリガー・パッドで鳴らすことができます。つまり、足でカウベルやスプラッシュ・シンバルを鳴らしたり、ドラム・セットのようにペダルでバスドラ(キック)を鳴らしたりすることができるのです。KT-10 や KT-9、KD-7 などのコンパクトなキック・トリガーなら、ライブにも気軽に持ち出せます。

ループ・パフォーマンスはいかが?

ワンフレーズを録音(※ 1)してループ再生できるループ機能を搭載しています。まずは動画を観てください。たとえば、タンバリンやシェイカーなどの音色でシンプルなリズム・フレーズを録音しループ再生させ、それに合わせて演奏するといった楽しみ方が可能です。MIDI で音を記録するため、フット・ボタンでの音色切り替えで、録音したフレーズの音色を後から変更することも可能です。
※ 1: 録音したフレーズの保存はできません。

どんなカホンもつなげます。
ダンボール箱やギターも OK。

流行のミニ・カホンや、ダンボール箱にだってつなぐごとができます。大きなカホンや小さなカホンでも正しく動作するように設定することができます。詳しくはクイック・スタート・ビデオをご覧ください。アコースティック・ギターのサウンド・ホールにマイクを付けても OK。使い方は無限大です。
※ ただし、すべての製品での鳴り方を保証するものではありません。

開発ストーリー

世界初のハイブリッド・カホンである ELCajon(エルカホン)の開発は 2014 年からスタートしました。開発者自身がカホン奏者であり、カホンの演奏で今までに無い楽しい体験をしたいと思ったのがきっかけでした。この革新的なハイブリッド・カホンやマイク・プロセッサーができるまでの道のりを紹介します。

クイック・スタート・ビデオで知りましょう。

このクイック・スタート・ビデオでは、最初のケーブルの接続や、調整、使いこなしのコツなど、基本操作をステップ・バイ・ステップでご紹介します。主な機能の使い方をこのビデオでマスターしましょう。

一体型のハイブリッド電子カホンもあります。

EC-10M はあなたのカホンに電子レイヤー音を追加しますが。もしも、新たに一体型の電子カホンが欲しい場合は、ELCajon EC-10 がおすすめです。アコースティック・カホン本体に、音源とスピーカーを内蔵していて、電池駆動もできます。

開発ストーリー

ELCajon(エルカホン)の開発は 2014 年からスタートしました。長年 V-Drums にかかわっていた開発者自身がカホン奏者であり、「カホンでいろんな音を鳴らす新しい体験がしたい」と思ったのがきっかけでした。また、カホンは誰でも気軽に演奏できる親しみやすい楽器であることや、電子楽器の技術を活用したカホンがまだ世の中は存在してないことも重要でした。世の中にないものを創る、クリエーションの喜びを世界に広めることが、ローランドの使命だからです。

最初の電子カホン

電子カホンのアイデアが浮かんだとき、すぐに試作を作ってみました。手作りカホン・キットに、ピアノ用のスピーカーと、ドラム・トリガー用のピエゾ・センサーをつけて、V-Drums の音源を鳴らしたのが EC-10の開発の始まりでした。これが、およそカホンとは呼べない代物で、叩くと手が痛い、その割に音がまともに鳴らない(箱鳴りしない)酷いものでした。しかし、生のカホンにタンバリンの電子音を重ねたとき、とても気持ちが良い音に感じました。「この音の組み合わせの可能性を探っていけば、製品になるのでは?」という自信が湧いてきました。

果てしない実験と改良

電子カホンはカホン本体の中にスピーカーや電子部品を入れる必要があるため、最初は「洋服ダンスに服を沢山詰めた」ような籠もった音しか鳴りませんでした。そこで、スピーカーの設置位置、スピーカー穴の位置や大きさ、塗装など、さまざまな工夫や改良を積み重ねて、徐々にカホンのアコースティック音が出るようになりました。木製の打面(ヘッド)と上端(エッジ)を叩き分けるために、センサーの取り付けは試行錯誤しながら新たに機構設計をしました。また、内部にスピーカーを搭載しているので、スピーカーの振動にセンサーが影響されない対策が必要で、ソフトウェアの開発が非常に重要でした。
こうして、果てしない実験と改良を積み重ね、ようやく世界最初のハイブリッド・カホンELCajon EC-10が完成しました。

ハイブリッド・カホン EC-10 と、マイク・プロセッサー EC-10M

最初に発表したハイブリッド・カホン ELCajon EC-10 と平行して、実はマイク・プロセッサー EC-10M の開発も進めていました。
EC-10 はスピーカーや音源内蔵のオールインワン・タイプで、屋外でもどこでも気軽に持ち歩けて、単体で電子音を楽しむことができます。一方、マイク・プロセッサー EC-10M は、すでにカホンを持っている人向けに、カホンに取り付けて使うようにデザインしました。スピーカーを内蔵していないため別途アンプや PAなどに繋ぐ必要がありますが、ステージで演奏するカホン奏者にとっては、使い慣れた自分のカホンに電子音を追加できる方がより良いと考えたからです。

こだわりのコンデンサー・マイク

マイクは、カホンの裏側のサウンドホールから響板を狙って音を拾います。ですから、指向性を高めるためにマイクのケースに溝を入れたり、周波数特性を改善させるためのさまざまな工夫を盛りこんでいます。マイクの作り込みにはかなりの時間をかけました。マイク・プリアンプとしても使える高品質なサウンドに仕上がっています。センシングやソフトウェアの処理は、V-Drums で培った技術が応用されています。

カホン奏者のためのデザイン

ELCajon(エルカホン)の基本コンセプトは「カホン本来のアコースティック音を大事にしつつ、電子音を加える」です。これは一体型のEC-10 もマイク・プロセッサーの EC-10M も同じです。複雑な機械に慣れていないカホン奏者でも直感的に操作できるように、EC-10Mはカホンの生音(マイク音)と電子音のバランスや、生音のアタック感を出すためのエフェクト(コンプレッサー)をつまみだけで直感的に調整できるよう極力シンプルにデザインしています。
ものづくりにも徹底的にこだわっています。木のカホンとマッチするようにパネルやつまみの色は何度も調整しました。足で操作するため、ホコリが入らないような形状にボタンを改良したり、本体が動かないようにゴム足の形を作り直したり、ここでも果てしない実験と改良を繰り返しました。

Heidi Joubert

イギリス・ロンドンを中心に活動する Heidi Joubert は、ロンドンのストリート上でカホンを叩き始め、今ではヨーロッパ全土で活躍する人気と実力を兼ね備えたプロのカホン奏者です。Heidi とローランドは EC-10 のときから一緒に仕事をしていて、EC-10M では、特にキット(音色)の開発に協力しました。彼女は、カホンと組み合わせてスプラッシュ・シンバルなどのさまざまな打楽器を演奏するので、カホンと組み合わせる理想的な電子音の組み合わせのアイデアとセンスを持っていました。EC-10M は、Heidi をはじめ多くのカホン奏者の意見を取り入れて現在の形/サウンドになったのです。


ヒミツはローランド独自の解析技術です。

EC-10M はマイク入力されたアコースティック・カホンの演奏音をローランド独自の技術で解析し、打面を叩く位置(エッジ/ヘッド)によって 2 種類のレイヤー音色 ( ハイ/ロー ) を別々に発音させます。

いつもの奏法のまま、多彩な音色を鳴らせます。

これにより、いつもの奏法のままで、多彩な表現をすることができます。たとえば、カホンのエッジ(高音)を叩くとタンバリンが、カホンのヘッド(低音)を叩くと、太いカホン・ベースが鳴ります。EC-10Mはさまざまな打楽器やエレクトロニック・ドラムなどの音色キットを16種類搭載しています。タンバリンやスルド、スプラッシュ・シンバルなどの打楽器や、アコースティック/エレクトリック・ドラムの音色を鳴らすことができます。

「カホンの音」もパワフルに。

EC-10Mのレイヤー音色には、アンビエンスを含んだこだわりのアコースティック・カホン音色も内蔵しています。マイク入力されたカホンの音に、さらにこのカホンの音色を重ねることで、太くパワフルなサウンドになります。さらに、アコースティック・カホン用に新たに設計したコンプレッサーつまみやエンハンス・スイッチで、バンド・サウンドの中でも埋もれない抜けのよい音に調整することができます。

足も使って演奏できます。

内蔵の音色キットは、打面で鳴らせる2 種類の音色に加え、フット・ボタンA / B で鳴らせる2 種類の音色を備えており、足元でカウベルやスプラッシュ・シンバルの音を鳴らすことができます。


主な仕様
音色キット数
16
レイヤード音色種類
2(ハイ、ロー)
コントロール
<トップ・パネル>
POWERスイッチ
(MIC)COMPRESSORつまみ
(MIC)VOLUMEつまみ
(ELECTRONIC)THRESHOLDつまみ
(ELECTRONIC)VOLUMEつまみ

MODE SELECTボタン
Aボタン
Bボタン

<左側面>
MIC GAINつまみ
ENHANCEスイッチ
インジケーター
キット番号
接続端子
TRIGGER INPUT端子:TRS標準タイプ
MIC INPUT端子:ステレオ・ミニ・タイプ(専用マイク)
MIC/MIX OUTPUT端子(MONO):標準タイプ
ELECTRONIC OUTPUT端子(MONO):標準タイプ
DC IN端子
電源
ACアダプター(DC5.7V)
充電式ニッケル水素充電池(単4形)×4
消費電流
150mA
連続使用時の電池の寿命
約5時間
※電池の仕様、容量、使用状態によって異なります。
付属品
クリップ・マイク
取扱説明書
「安全上のご注意」チラシ
ACアダプター
保証書
ローランド ユーザー登録カード
別売品
キック:KD-7、KT-9、KT-10
ステレオ・スプリット・ケーブル(PCS-31L)
外形寸法
175 mm
奥行き
135 mm
高さ
55 mm
質量
500 g
※製品の仕様及びデザインは改良のため予告なく変更することがあります。
EC-10Mクイック・スタート・ビデオ

EC-10Mクイック・スタート・ビデオ基本操作をステップ・バイ・ステップで

このクイック・スタート・ビデオでは、基本操作をステップ・バイ・ステップでご紹介します。主な機能の使い方をこのビデオでマスターしましょう。Read more…

Downloads

Support

お問い合わせをいただく前に、よくあるご質問をまとめた「ナレッジベース」をご確認ください。
ローランド製品の使用方法などのサポートについて、困ったときの解決方法を是非ご活用ください。

取扱説明書

お知らせ