モダンインテリアにも調和するシンプルで美しいデザイン。
バージナルと呼ばれる角形のチェンバロをモチーフにしたC-30は、小さなスペースに設置することができます。フラットでシンプルな伝統的フォルムに加え、マホガニー杢調仕上げが美しい木製キャビネットは、クラシックからシンプルモダンまで、どんなインテリアにもマッチ。ご家庭で、音楽にあふれた洗練された空間を演出します。C-30を優雅に飾る鍵盤蓋内側の絵(「音楽を奏でる天使」)とスタンドの両側のステンドグラス風パネルは標準付属。さらに、インテリアに合わせて、オプションのピクチャー・ボードとデコレーション・パネルに交換することにより、お好みの外観にカスタマイズすることもできます。
チェンバロの演奏性を徹底追求した、繊細な鍵盤タッチ。
チェンバロの弦を爪(プレクトラム)ではじく感覚を繊細に再現した、新開発のチェンバロ専用鍵盤を搭載。アコースティック・チェンバロと同様、非常に軽いタッチと、弦を爪ではじく前の鍵盤の遊びを再現。支点距離を長くとった鍵盤は、手前から奥の部分までのタッチが均一に近いため、より高い演奏性を実現しています。黒鍵は、先端の形状やフラットな天面などチェンバロの鍵盤を再現したほか、つや消し処理により手触りも快適です。さらに鍵盤を押し込んだ時の深さ、押し切った時の柔らかな感触、鍵盤を離した時のチェンバロ特有の余韻まで・・・。細部にまでこだわり抜いた鍵盤タッチにより、手で、耳で、チェンバロの演奏性を実感しながら、弾き心地を楽しめます。
いにしえの音楽を体感できる豊かな音色。
フレンチ・タイプ、フレミッシュ・タイプの2種類のチェンバロ音色を内蔵し、ワンタッチで切り替え可能。それぞれのチェンバロ音色には8フィートⅠ(バック)、8フィートⅡ(フロント)、4フィート(オクターブ上)、リュート(バフミュート)の4つのボタンを備え、単独で、または重ねて演奏することができます。さらに、2種類の小型のポジティブ・オルガンの音色に加え、初期のフォルテピアノの音色も内蔵。たとえばバッハやヘンデルなどのバロック曲をチェンバロやオルガンの音色で、モーツァルトやベートーベンなどロマン派の曲をフォルテピアノの音色で演奏すれば、その時代の表現を体感することができます。さらに、愛らしく美しいチェレスタの音色も内蔵しています。
音楽表現に新境地を拓くダイナミック・ハープシコード。
チェンバロ本来の繊細な音色の魅力はそのままに、一音ごとに強弱をつけた演奏、ダンパー・ペダルを使った響きのコントロールやレガート奏法など、これまでにない新しい演奏をかなえる「ダイナミック・ハープシコード」の音色を搭載しました。デジタルならではのこの新しい試みは、古典的チェンバロが現代に新しい音楽の可能性を拓くものとして、多くの演奏者の夢をかきたてるに違いありません。
調律不要、いつでもどこでも安定した演奏を。
チェンバロは、本来チューニングに気を遣うデリケートな楽器ですが、C-30はデジタルですので調律は不要です。バロック・ピッチ(415Hz)やベルサイユ・ピッチ(392Hz)にも対応。さらに、アンサンブルの際に、他の楽器に合わせて特殊なピッチに微調整することも可能です。しかも温度や湿度、持ち運びなどによるピッチの狂いがなく、メンテナンスが不要なのもデジタルならでは。いつでもすぐに安定した演奏ができることも、C-30のうれしい特長です。
5種類の調律法が、ボタン一つで切り替え可能。
平均律に加えて、ベルクマイスター、キルンベルガー、バロッティ、ミーントーンの5種類の調律法(テンペラメント)をサポート。ボタン一つの操作で、演奏曲ごとに調律法を切り替えるといったことも可能です。
音量調節で、現代楽器と調和のとれたアンサンブルを。
音量を自在に調節できるのもC-30の大きな魅力です。モダンフルートやリコーダー、バイオリンなど、音量の大きめな楽器とでも、バランスのとれた音量で美しいアンサンブルが楽しめます。もちろん、音量を上げても、チェンバロ本来の音色の魅力はそのまま。中ホール程度の会場なら、本体スピーカーからの音だけで、すみずみまで美しい音色を響かせることが可能です。ヘッドホンを使用すれば、ご自宅でも時間帯を気にせず、心ゆくまで演奏することができます。
本体とスタンドは分離可能、持ち運びも簡単。
C-30はコンパクトなサイズに加え、本体とスタンドを分離することが可能。本体は25kg、スタンドは13kgと軽量なので、コンサート会場への持ち込みの際などたいへん便利です。
デジタルならではのさまざまな機能。
デジタル楽器ならではの多彩で便利な機能も搭載しています。リバーブでは、中ホールや教会、サロンで演奏しているような美しい残響をつけることができ、トーンつまみで音の明るさの調整可能です。また付属のペダルで2つの音色セットを切り替えも可能。2段鍵盤のチェンバロのようにフレーズごとに弦の組み合わせを変えたり、2種類の違う楽器の音色で演奏することができます。