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電子ピアノでは正しい鍵盤タッチが身につかないって本当?
2022.12.27

ピアノの先生から、タッチが弱いと言われてしまって...
いい電子ピアノを購入しておうちでもちゃんと練習しているけれど、やっぱり電子ピアノの鍵盤では限界があるのかな...?
こんな風に感じている方、いらっしゃるのではないでしょうか。
店頭でもお客様からそのようなご質問をいただくことがあります。
そのように感じられている方の多くは、ピアノを始めてから数か月~数年が経ち、上達してきた方のように思います。
また、ピアノ教室でのレッスンや発表会本番でグランドピアノを演奏する機会がある方は、特にそのように感じやすいようです。
■電子ピアノでは正しい鍵盤タッチは身につかないの?
このご質問に、私たちはこうお答えしています。
「大丈夫です。電子ピアノでもしっかり上手になります。」
ただ、質の高い電子ピアノを選ぶことと同じくらい、電子ピアノの「使い方」のコツを押さえておくことがポイントなんですよ。
■タッチが弱くなってしまう原因
電子ピアノで練習している方でタッチが弱くなってしまう原因のひとつは、意外なところにあることが多いんです。
それは、ボリュームの設定です。

マンション・戸建てに関わらず、ご自宅では電子ピアノのボリュームを控えめにして練習されていることが多いと思います。
最大ボリュームを100とすると、大体20~30くらいに絞っている方が多いかもしれません。
その感覚で教室のグランドピアノを弾くと、グランドピアノの音の大きさに体が驚いてしまいます。
レッスン中、無意識にご自宅での練習時と同じボリュームになるくらいまでやさしく鍵盤を押さえてしまい、先生からは「タッチが弱い」ように見えている可能性があります。
また、「このくらいの強さで鍵盤を押せば、このくらいの大きさで音が鳴る」という感覚がご自宅とピアノ教室で変わってしまうため、どう弾けば良いんだっけ?と混乱してしまっている可能性もあります。
■グランドピアノの音のボリュームに慣れる
おうちではいい電子ピアノでちゃんと弾けていたはずなのに、グランドピアノを弾くとタッチが弱くなってしまう...となると悲しいですよね。
レッスンや発表会本番でもしっかりと練習の成果を発揮できるよう、ご自宅での練習の際は、電子ピアノのボリュームをグランドピアノと同じくらいまで上げて練習することをおすすめします。
目安は機種にもよるのですが、例えばローランドのHP704であればボリュームは70~80くらいです。

試しに写真のように80くらいの設定で音を出していただくと、大人でもはじめはびっくりするかもしれないくらいの大きさです。
いつもこのボリュームで弾くのはむずかしいという場合も、毎回5分だけはこのボリュームにしたり、ヘッドホンを上手に活用するのがおすすめです。

ヘッドホンの場合は50くらいのボリュームを基準に、フォルテで(強く・大きく)弾いたときも心地よいと感じる値に調整してみてください。
最初は音が大きく感じますが、10分くらいこのボリュームで音を浴びながら演奏していくと徐々に慣れてきますよ。
また、お子様が普段からヘッドホンで練習されている場合は、大人が音量をチェックしてあげると安心ですね。
■反対に、タッチが強すぎるとき
グランドピアノで弾くときに、タッチが強すぎる・叩きつけるように鍵盤を押してしまう、というような場合も、ボリュームをグランドピアノと同じくらいにすることで改善する場合があります。
この場合は、ボリュームを絞っていると大きく鋭い音を出したいのに思うように音が出ないことから、必要以上に力んで鍵盤を強く叩いてしまっている状態です。
タッチが弱いとき同様に、電子ピアノのボリュームを見直してみてくださいね。
今回は、実はタッチと深い関係がある、ボリュームについてのお話でした。
日々お忙しいなか、時間を作って電子ピアノに向かうみなさま。本当にお疲れ様です。
仕事、勉強、家事、子育て、介護。日々を過ごしながらピアノに向かう時間を作るのは大変と感じるときもありますが、やっぱりピアノって、音楽って、本当によいものですよね。
私たちフォレスタ・スタッフは、みなさまにこれからもずっとピアノと音楽を楽しんでいただきたいと願っています。
お悩みのことがありましたら、ちょっとした疑問でも構いませんのでぜひお声かけくださいね。
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